- 【イタリアのABガイド】 木場しのぶ
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- フィレンツェ在住。ライター&コーディネーター。端午の節句生まれ。鯉幟を吊るす竹のように常に真っ直ぐに生きたいと願う極楽とんぼ。趣味・興味は多方面に渡るが、なによりも“食べて飲んで湯に浸かる”の3拍子をこよなく愛する。著書『蝦(エビ)で釣られたイタリア』(東洋出版)は涙と笑いの体験記。
イタリア・フィレンツェ・鉄道のABガイド記事
- 行き先:
- イタリア/フィレンツェ
- 旅行テーマ:
- 鉄道
- 掲載日:
- 2008/08/27
フィレンツェの中心部が巨大遊園地と化す!?その真相は?
真っ白の車体の列車型バス「ナイトトレイン」。まるで遊園地の乗り物のよう
その違和感がまた楽しい
ある日の夜半、ちょうど大聖堂ドゥオモの裏を歩いていた私は目が点になりました。「えっ?」と声を漏らしながら視線がその物体を追い、「あれ、何?」と友人に。
だってフィレンツェの街中を、今にも“ポッポーッ!”と汽笛さえ聞こえてくるような可愛い白い列車が走っているんですもの。即座に、乗りたい!と思ったのは言うまでもなく。幾つになってもそういう遊び心は大切だ、と言い訳して、渋る友人を誘ったのも言うまでもなく…。
それがなかなか楽しいのです♪ 普段とちょっと違った角度で観る中世の芸術の都は、僅かに興奮さえも呼び、渋っていた友人さえニコニコと陽気に。
車内は各列4人掛け。列ごとの手動ドアから各自自由に乗り降りOK
現代版“汽車ぽっぽ”
実はこれ、三両編成の60人乗り、長さ18mもある大型の列車型バスなんです。でも、ガソリンは食べません。まさか、石炭をくべる、なんてことはもちろんないですが、現在世界で注目されているGPL車(液化石油ガス車)で、つまりエコ車。地球に優しい乗り物なんですよ。
4月3日、フィレンツェの中心地への夜半の車の乗り入れ条例、すなわち「夏期一般車両夜間進入規制」が始まると同時に始まったサービスで、規制日・時間帯が木〜土の午後10時30分から午前4時までのため、このサービスもそれに合わせてあり木〜土の午後11時から午前4時までとなっています。
夏になると、若者も大人(境界線は不明…)も食べたり飲んだり踊りに行ったり、喋りまくったり(イタリア人にはコレが最も大事!?)と、夜遅くまで人が溢れているので、市民の足となるべく発案されたということですが、どうもこのユニークなスタイルのバスは、地元民よりも観光客、とくに外国人に受けているようですね。
ドゥオモ前のバス停。中央に見える白い建物はサン・ジョバンニ洗礼堂
乗り降り自由の無料バスに感激!
「ナイト・トレイン」という名のこのバスは、一般の市バスのATAF社が運行しているのですが、そこはサービス精神旺盛な(?)イタリア。フォンディアリア・サイという保険会社がスポンサーとなっているため無料なんです。すばらしい!!
大聖堂ドゥオモを半周して、アルノ川沿いを走る1ルートで、2台のバスが全長約9キロを20分かけて一周するので、つまり10分間隔の運行です。よって時刻表なんてものはありません。ルート上の24のバス停で乗り降り自由。ただしアルコール飲料を持っていたり、酔っ払い★は乗車を拒否されますのでご注意くださいネ。
ルートは、町の北側を出発してドゥオモまで南下、その後ぐるっと左回りに1回転。最も分かりやすいバス停はドゥオモの前(カヴール通り)でしょう。目印はバス停のポールにかかる地図の載ったボード(オレンジ色の縁)です。運行期間は、市による車両規制の期間中だけ。でも現在のところは未定です(これもとてもイタリアらしい)。
昼間眺める光景と違って、大聖堂ドゥオモは神秘的に、アルノ川はロマンチックに変身する中世の町も素敵ですヨ。…とはいっても、感傷的になるというよりも、この列車というシチュエーションのために童心に返ってウキウキ♪と心が弾む感の方が強いのですが…(笑)
【関連情報】
■ Night Train(ナイト・トレイン)
コース:Via Mafalda di Savoia - P.za della Liverta` - P.za San Marco(サンマルコ広場) - P.za Duomo(ドゥオモ広場) - P.za dei Giudici - Ponte San Niccolo` - P.za Beccaria(ベッカリア広場) - P.za Salvemini - P.za San Marco - P.za della Liberta` - Via Mafalda di Savoia
電話:(イタリア国内)800-424500
URL:www.ataf.net/Template/DetailContenutiData.aspx?idO=6289&idC=625
参加料金:無料
運営時間:木金土の23:00〜4:00
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/08/27)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
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