- 【スウェーデンのABガイド】 田中ティナ
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- スウェーデン在住。東京生まれ、湘南育ち。大学では写真を学ぶ。卒業後、ライター、編集を国内外のガイドブックをメインに修業。スウェーデン語学校では各国からの移住者と友達になり、世界の異文化とのふれあいに感動の日々を送っている。「森と湖とトナカイの国、スウェーデンの旬をお届けいたします!」
スウェーデン・ストックホルム・ショッピングのABガイド記事
- 行き先:
- スウェーデン/ストックホルム
- 旅行テーマ:
- ショッピング
- 掲載日:
- 2008/07/29
スウェーデンを代表する家具デザイナー、カール・マルムステンに出会う店
木の自然な肌触りを活かした作品にはぬくもりが感じられる。大切に使っていくうちにじんわりと生活になじむことだろう
機能的で美しい曲線を活かしたデザインが特徴
1900年代初頭、20代で手がけた市庁舎用の椅子が競技会で入賞したのをきっかけに、一躍家具デザイン界で頭角を現したCarl Malmsten(カール・マルムステン)。
機能的ながら冷たくはなく、木が秘めている自然の色合いと手触りを引き立てるような柔らかな曲線的なデザインが特徴だ。シンプルなシルエットは、数十年の時代を経た今でも、そのおかれた環境になじみながらも鮮やかに自己主張している。
またデザインはただ美しいだけではなく、人間の体に合い、使い勝手が良いように設計されているのだそう。
表通りに面した入り口。大きな窓から美しくディスプレーされた店内の様子がうかがえる
質のよいものを長く愛するというコンセプト
ストックホルム市内中心部にある彼の店は、間口はあまり広くはないが、ウナギの寝床のように奥行きのあるつくり。明るい店内には彼がデザインした家具をはじめ、厳選されたデザイナーによる家具、照明器具などがゆったりと展示されている。
時間をかけて大きく育った木々を大切に活かして、長年使うことができるようにデザインされた家具たち。自然を愛するエコロジストならではのコンセプトがマルムステンの作品には感じられる。ちょっと手が出ないお値段、と感じるかもしれないが、40年、50年間愛用し、親から子へと受け継ぐ価値を考えたら、実は納得のお値段かもしれない。
生活に溶け込むようなシンプルなデザイン美
マルムステンのコレクションにはひとりがけの肘掛け椅子、ソファー、ロッキングチェアー、食卓とそのための椅子やベッドとベッドの横に置く小さな机など、生活に密着した品々が揃う。
いずれの家具も熟練工による手作りの風合いが、穏やかな雰囲気を醸し出している。
そして、彼のおめがねにかなった素材は白樺と楡の木。脚の部分には桜、胡桃やマホガニーも使われているという。
いつの時代でも愛される本物志向が魅力
家具デザイナーとしてだけではなく、教育者として後進の育成にも努めたマルムステン。家具と物づくりの学校を設立したことでも知られており、その学校の卒業生たちが世界中で彼の意思を引き継いで家具創作家として活躍中だ。
味わい深いデザインは時代の変化に左右されることなく、今でも本物志向の人々に愛され続けている。
美術館で作品を鑑賞するように、彼の作品を見物するだけでも価値のある空間。時間に余裕のある人はぜひ足を運んでほしい店のひとつだ。
【関連情報】
■ Carl Malmsten(カール・マルムステン)
電話:08-23 33 80
住所:Strandv. 5B 114 51, Stockholm
開店時間:月曜から金曜10:00〜18:00、土曜10:00〜16:00、日曜12:00〜16:00。
8月3週までは土曜11:00〜15:00、日曜閉店。
URL:http://www.malmsten.se/
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/07/29)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
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