- 【フランスのABガイド】 夏樹
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- 音楽修行に渡仏し20年。教会オルガニストとして活動する傍ら、日本の女性誌やWEBにフランスの新鮮な話題を常時発信。在仏日本人向けコミュニティー誌「Bisou」や、海外で活動するライター仲間が集るメルマガ「地球はとっても丸い」の編集にも携わる。
フランス・パリ・観光地・名所のABガイド記事
- 行き先:
- フランス/パリ
- 旅行テーマ:
- 観光地・名所
- 掲載日:
- 2008/07/25
パリで人気のカラフルな“ストラヴィンスキー噴水”で涼む夏!
「愛」というタイトルのこの彫刻は、タングリーと妻ニキの合作
パリでいちばん人気がある、カラフルな噴水
ストラヴィンスキー噴水は、ポンピドゥーセンター横、IRCAM(現代音楽研究所)の前。スイス人彫刻家ジャン・タングリーが、20世紀を代表するロシア人作曲家ストラヴィンスキーへのオマージュとして、制作した噴水です。ストラヴィンスキーといえば、パリとは切っても切れない深い関係にあった作曲家。1910年、パリ・オペラ座で「火の鳥」、1913年にはシャンゼリゼ劇場で「春の祭典」が初演されたことからもわかるように、20世紀初頭、世界中の芸術家が集るコスモポリタンな街、パリを代表する人物でした。
「ラグタイム」。ストラヴィンスキーがアメリカのジャズを初めてレコードで聞き、感銘を受けて作曲した同タイトルの作品(1918年作曲)に由来
「光の都」にふさわしい、ニキ・ド・サン・ファールの作品
制作を委託されたタングリーは、妻ニキ・ド・サン・ファールと共同制作することに。その理由は、「カラフルなニキの彫刻は、昔から『光の都』と呼ばれたパリのイメージにぴったりだから」ということでした。タングリーは7つの彫刻、ニキは6つを制作し、どれもが、なにかしらストランヴィンスキーの作品を象徴しています。たとえば、金色の鶏冠をつけた「火の鳥」、真っ赤な唇「愛」。「ラグタイム」。
「対角線」ちょっと意味がわからないタイトル
タングリーは廃品回収からアート
タングリーの作品は、キネティックアートと呼ばれる「動く彫刻」。廃物や捨てられた家電製品、鋼を利用し、ここではモーターが17個使われています。その、決して「明るい」とは言えない作風は、第二次世界大戦中、15歳のときに体験した爆撃のショックからということ。「日中はニキの作品が陽に映えて美しい。その反対に、陽が暮れてからは、僕の機械彫刻がギシギシ音をたてながら動いて、暗闇の中の幽霊みたいなんだ」と語っています。夜中にクルクル回り続ける黒い彫刻も、見てみたいもの。
「人魚」を見ていると気持ちが和む
ニキの女性性をめぐるテーマ「ナナ」
タングリーと対象的なニキの彫刻は鋼の枠とポリエステールで作られたもの。彼女の作品に繰り返し現れる、「ナナ」という太った妊婦らしき人物も登場。女性の出産する力や、生命力を表現しているのか、乳房から水が噴き出しています。ニキはモデル出身の美女。でも、不幸な幼年時代を過ごしたため、20代の始めに精神療法を受けるようになり、その一環として絵を描くようになったという、オリジナリティーあふれる経歴の持ち主。ヌヴォー・レアリストという芸術集団にも参加していました。
ストラヴィンスキーのバレエ作品「火の鳥」にちなむ
【関連情報】
回りには、テラスがあるキャフェがたくさんあるので、食事もできる。でも火曜日は、隣のポンピドゥーセンタが閉館なので、寂しいかも。
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/07/25)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
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