スイス・チューリヒ・サッカー観戦のABガイド記事
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- スイス/チューリヒ
- 旅行テーマ:
- サッカー観戦
スイスの交通の要所・チューリヒ。ここでサッカーを見つつ、欧州各国へ足を伸ばす!
- サッカー観戦のABガイド:
- 元川悦子
長野県出身。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。著書に「U−22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)「古沼貞雄 情熱」(学習研究社)ほか。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。W杯は94年大会から4回連続で現地取材した。現在も日本代表ウォッチャーとして世界各国を回っている。
ユーロ2008企画ラストのチューリヒ。スイスの経済、商業、文化の中心!
華麗なパスサッカーのスペインが優勝した欧州選手権(ユーロ)2008は、今も多くのサッカーファンの心に焼きついている。ロシアのアルシャビンやクロアチアのモドリッチらニュースターの出現も今後に向けて楽しみな材料である。
このユーロ2008の会場地を巡る今回の企画で、ただ1つ取り上げていなかったのがチューリヒ。スイス最大の都市であり、ドイツ、イタリア、オーストリアへの列車のゲートウェーでもある。私も今回のユーロ期間中には両国を行き来するベースとしてこの町に滞在した。
チューリヒを改めて紹介すると、スイスの金融・経済・商業・文化の中心都市で、人口は約37万人。細長いチューリヒ湖の両岸に開けている。歴史は古く、紀元前の時代からローマ帝国の関所として栄えた。中世には北ヨーロッパとイタリアを結ぶ交通の要所として発展した。16世紀前半にフリードリヒ・ツヴィングリによる宗教改革が始まったのもこの町。今では美術館や博物館なども多く、古きと新しきが同居する土地なのだ。
リマート川沿いの小道を歩くのが楽しい。ただし、物価高には要注意!
チューリヒ中央駅を出ると、すぐ近くにリマート川が流れている。川沿いの小道はメルヘンティックで散歩しているだけでわくわくしてくる。聖母聖堂(Fraumunster)や旧市庁舎(Rathaus)、大聖堂(Grossmunster)などの見所も多い。時間があればケーブルカーに登り、町を一望するのもいいだろう。単にブラブラしているだけなら楽しいが、問題は物価の高さだ。スイスの物価は実質、日本の2倍。駅で500mlのミネラルウォーターを1本買おうとすれば350円はする。おしゃれなカフェに入ってビール1杯を片手に食事しようものなら、昼は3000円、夜なら5000円は下らない。そのことを頭に入れつつ観光しなければならないだろう。
死の組のサバイバルが行われたレツィ・グランド
本題のサッカーに話を戻すと、ユーロで使われた「レツィ・グランド」は町の北東にある。トラムの2番が最寄りだが、3番でも行ける。所要時間は15〜20分程度である。収容人員は約3万人。外から見ると、タテに伸びた芸術的な照明塔が1つの特徴だ。バーゼルのザンクトヤコブパークやベルンのスタット・ドゥ・スイス同様にサッカー専用で、臨場感は抜群だ。
死の組のサバイバル決戦となった6月17日のフランス対スイス戦の際には、試合前に大雨が上がり、美しい虹がスタジアム上空にぽっかりと浮かび上がった。そんな幻想的な風景も稀に見ることができるのだ。この試合ではイタリアが勝利して8強進出。2006年ワールドカップ王者の面目を保った。チューリヒには在留イタリア人が非常に多く、町は夜遅くまで大いに賑わった。その記憶は人々にとっても記憶に新しいところ。チューリヒを訪れる際には、ぜひその話題を振ってみたいところだ。
名門・グラスホッパー・チューリヒの本拠地FCチューリヒとのダービーには注目!
このスタジアムを本拠地にしているのが、スイス屈指の名門、グラスホッパー・チューリヒ(Grasshopper-Club Zurich)。1886年にイギリス人学生によって設立されたクラブだという。国内リーグ獲得回数は27回におよぶ。21世紀に入ってからは、中田浩二が所属していたFCバーゼルの躍進に押された感があるが、グラスホッパーの地位が著しく低下したということもない。同じくチューリヒにホームを置くFCチューリヒ(Fussballclub Zurich=FCZ、スタジアムは別)とのダービーは熾烈を極める。昨季はFCZが3位、グラスホッパーが4位とどちらもUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場権は得られなかった。今季のグラスホッパーはタイトル奪回に燃えている。レツィ・グランドでユーロの興奮を感じつつ、スイスリーグのバトルを見る。それは非常に興味深いといえる。今季のスイススーパーリーグは7月18日からスタートする。グラスホッパーのホーム初戦は7月30日のFCシオン戦。詳しいスケジュールはリーグの公式サイト(http://www.axposuperleague.ch/)に掲載されているので、確認しよう。
稲本、宮本の観戦を兼ねて訪れるのも可能。自分らしい旅を考えてみよう!
チューリヒは前述の通り、交通の要所である。ミラノへは4時間、フランクフルトへは5時間、ウィーンへも10時間程度で列車移動できる。フランクフルトで活躍するであろう稲本潤一を見て、チューリヒでスイス国内リーグを観戦し、再び列車に乗って宮本恒靖のプレーするザルツブルクへ6時間かけて移動することも十分可能なのだ。ミラノへ出れば、週中にはUCLやUEFAカップが行われているかもしれない。チューリヒにいれば選択肢は非常に多いのだ。自分ならではのサッカーの旅を作ってみてはいかがだろうか。
掲載日:2008/07/15
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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