韓国・ソウル・映画のあの場所のABガイド記事
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映画の舞台【夏物語】―うまれかわった旧ソウル駅“鉄道博物館”
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- 大塚ばつ丸
大阪在住。欧米旅行も可能な日数が取れる夏休み、冬休みなどの時期は別として、一日の有給休暇を取るだけで行ける場所として回数を重ねるようになったのが韓国。趣味の旅行、映画、写真が結びついて、ロケ地を訪ねるホームページ「ばつ丸のロケ地を旅する」を始める。
40年前、その年の夏
イ・ビョンホン主演で老教授の学生時代の恋を回想で見せる映画『夏物語』(オリジナル・タイトルは「その年の夏」)は2007年に日本でも公開された。
大学生たちが夏休みに列車に乗り、地方の農村へ勤労奉仕に行くところから映画は始まる。その中のひとりイ・ビョンホンは車中で歌って騒ぐ学生たちにも無関心で、目的地に着くまで眠っている。物語の始まりと同じように実際に映画がクランクインしたのもこの車中の場面からである。
映画の大半は韓国中部の田園地帯で撮影されているが、この列車内のシーンをはじめいくつかは首都圏でロケが行なわれている。
鉄道博物館にある実際の客車を使用して撮影
ソウルの南に隣接するウェアン(儀旺)市に鉄道博物館という施設があり、現役を引退した列車が展示されている。SLやディーゼル機関車、電気機関車、客車の実物が並んでいる展示場で撮影に使われたのは中でも古い部類に入る外観が青と白に塗り分けられた普通列車の客車。古い形の座席、扇風機だけの室内が1960年代という時代を感じさせるものになっている。
撮影に使われた普通車両の隣に並んでいるのが緑と白のトンイル(統一)号の客車。日本では急行列車に相当する。しかしこれも年代もののトンイル号で現在のものとはかなり違っている。特急はムグンファ(韓国の国花、ムクゲ)号と呼ばれ、フランスTGVの技術を採用した韓国版新幹線KTXが2004年に開業するまでは国内で一番速い列車だった。
豪華な仕様の大統領専用車両も展示
また、ここには初代の李承晩大統領、その次の朴正熙大統領が地方に行く時に使用し、1966年に韓国を訪問したジョンソン米大統領も乗った大統領専用車両が展示されている。当時ベトナム戦争の真っ只中にあったアメリカは同盟国として最大規模の派兵を行なっている韓国に謝意を示すため大統領が韓国を訪問し、また韓国も大歓迎を行なった。
鉄道博物館の人気者、蒸気機関車。ここに展示されているSLの中には朝鮮戦争で機関銃弾を浴びた際の弾痕が残り、赤くさびているものもある。
現在はまた鉄道博物館になっている旧ソウル駅
また、映画でイ・ビョンホンとスエの最後のシーンを撮影したのはソウル市にある旧ソウル駅。KTXの開業で隣に新ソウル駅ができたため、今は駅としての機能はなくなり、その建物の一部が鉄道の資料を展示した鉄道博物館として使われている。日本が統治していた時代に建てられたレンガ作りのクラシカルな建物の外観はオランダのアムステルダム駅をモデルにしたと言われていて東京駅によく似ている。
掲載日:2008/07/09
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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