チェコ・プラハ・観光地・名所のABガイド記事
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モーツァルトのプラハの定宿、ベルトラムカ荘
- チェコのABガイド:
- 有賀みかる
2005年よりチェコ・プラハ在住。安くて美味しいビールを前に日本酒党返上…でも時々恋しくなる。複雑怪奇なチェコ語文法と格闘しつつ、中欧の小国チェコの歴史の面白さ、美しい街並み、素晴らしい建築物に浸かる日々。
プラハとモーツァルトは相思相愛?
モーツァルトのゆかりの地といえば、現在のオーストリア、生まれ故郷のザルツブルクと主に活躍したウィーンが有名ですが、プラハも縁の深い場所。35歳と10ヶ月という短い生涯に3度ほどプラハを訪れていて、そのたびに貴族からも市民からも熱烈に歓迎されました。オペラ『フィガロの結婚』は、当時イタリア音楽のほうが流行だったウィーン宮廷よりプラハで好評を博し、『ドン・ジョヴァンニ』がモーツァルト自身の指揮で初演されたのもプラハ。そんなモーツァルトがプラハでたびたび滞在した別荘が、中心からそう遠くない場所にあるのです。
プラハの音楽好きが集った夏の別荘
最初の所有者の名前をとってベルトラムカ荘と名づけられたこの別荘、当時の持ち主はオペラ歌手のヨゼフィーナ・ドゥシュコヴァー。演奏旅行中ザルツブルクでモーツァルトと知り合い、やはり音楽家の夫とともに1787年モーツァルトをプラハに招きます。その年の10月29日にエステート(スタヴォフスケー)劇場で初演された『ドン・ジョヴァンニ』のため、モーツァルトがここで序曲を作曲。1956年からモーツァルト記念館として愛用の楽器や手紙、楽譜といった資料が一般に公開されていて、モーツァルト・ファンは絶対押さえておきたい場所です。
モーツァルトが弾いたチェンバロ
インテリアは当時の流行だったバロックスタイルの家具やロココ調のソファなどが再現され、こじんまりとした貴族の夏の別荘にお邪魔したみたいな気分。中でも圧巻はピアノの前身、チェンバロで、実際にモーツァルトがノスティツ宮殿で弾いていたとされるもの。楽器に施された装飾も凝っていて、それだけで立派な芸術作品。200年以上前とはいえ、まさにこの場所であのモーツァルトが寝泊りし、楽器を鳴らして五線譜に向かっていたかと思うと、なんだか古典派の巨匠が身近に感じられてくるから不思議です。
緑に囲まれた中庭はホッとできる空間
ベルトラムカ荘のある辺りは、モーツァルトが生きた18世紀の時代、葡萄畑が広がるのどかな田舎だったというのもうなづける緑豊かな場所。お天気のいい日なら、併設のカフェの中庭席に座って喧騒から離れてゆったりするのも優雅なひととき。4月から10月のシーズン中は3〜4日おきぐらいにモーツァルトにちなんだコンサートも行われていて、まるでドゥシェク夫妻のサロンに紛れ込んだような錯覚を覚えるかも。1Fの奥にあるミュージアム・ショップもモーツァルトチョコをはじめオリジナルのミニチュア楽器など充実した品揃えで要チェックです。
【関連情報】
■ベルトラムカ(Bertramka)W.A.モーツァルトとドゥシェク夫妻の記念館
住所:Mozartova 169, Praha 5
アクセス:地下鉄B線Andel(アンジェル)駅より徒歩10分、またはトラム4,7,9,10番Bertramka停留所下車、徒歩5分。
電話:420-257-318-461
開館時間:4〜10月9:00-18:00(月〜日)、11〜3月9:30-16:00(月〜日)
入館料:大人110kc、学生50kc
URL:http://www.bertramka.com
(コンサート情報などの詳細も上記URL参照)
掲載日:2008/06/26
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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