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什刹海ほとりの古刹「法化寺」の放生会で感じる伝統の水辺の文化
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- 原口純子
ライター&コーディネイター。出版社、映画会社を経て1993年から北京在住。作品に「踊る中国人」「中国の賢いキッチン」(講談社)「北京上海 小さな街物語」(JTBパブリッシング)などがある。趣味は中国茶と漢方医めぐり、乗馬、飼い猫を猫可愛がりすること。8月下旬、木楽舎より新刊「歳時記 中国雑貨」を刊行。
法化寺は北京中心部の湖「什刹海」のほとりの元代から続く名刹
夏になると水辺の風景が恋しくなりますね。北京の水辺の風景で有名なものといえば、街の中心部にある湖「什刹海」。元代には、北京と南の都、杭州を結ぶ水路の終点となっていた場所で、今では、岸辺におしゃれなカフェやレストランがたくさん。新旧の風景が入り混じる楽しい水辺のスポットです。この水辺では、北京の新しい息吹を感じるのも楽しいですが、伝統の水辺の風景にふれてみるのも。今回は、什刹海のほとりに、700年前の元代から続く古刹にご案内します。場所は、什刹海の北側の岸辺、「後海北沿」からさらに1本北側にはいった「鴉児胡同」。岸辺のカフェやレストランのにぎわいがうそのように、静かに落ち着いたお寺です。
古刹の「法化寺」では伝統行事がいろいろあります
このお寺では、伝統の仏教行事が復活、北京の信心深い人たちが集まる場所となっています。有名なのは、毎月の陰暦1日と15日に開かれる「放生会」。これは自分で用意した金魚やかめを什刹海に放す行事で、生き物の命を助ける功徳を積む行為になるといわれています。行事が始まるのは陰暦1日と15日の朝の8時ころから、岸辺には魚やカメのはいった洗面器などを抱えた市民が大勢あつまり、10時ころから水辺に放す儀式がおこなわれます。ホットスポット什刹海のもうひとつの顔がそこにはみられます。このお寺に限らず、中国の伝統行事は、旧暦で行われることが多いので、旅をする前には旧暦のチェックをしておくと、意外な拾い物があります。この放生会もその一つですね。
放生会は誰でも参加できる功徳を積む行為です
この放生会、誰でも参加できます。事前に金魚などをかってもいいし、当日になると岸辺に金魚やかめを売る人たちも現れるので、そういう人たちから買っても大丈夫です。金魚やカメは水に放されて、ほんとうに嬉しそうに遠くに泳いでいきます。そういう姿をみると、こちらも心がすっ、とするよう。ちょっと変わったたびの思い出として、トライしてみてはいかがでしょう。夏の什刹海は岸辺に柳が青々としげり、特に気持のいい季節。いい風景のなかで体験する伝統行事、忘れられない北京の思い出になりそうです。
土曜日には仏教音楽の会も
旅の日程に土曜日が含まれる人は、朝、法化寺にでかけてみるのも。毎週土曜日は、仏教音楽の会がひらかれていて、お寺の外にいてもその音色が聞こえてきます。琵琶や、笛、太鼓などを演奏するのは、お寺の僧侶たち。このお寺には仏教協会がおかれ、仏教音楽の保存にも力をいれています。朝の静かな胡同、ながれてくる仏教音楽、まったく違った北京の魅力を体験できそうです。
掲載日:2008/06/04
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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