シンガポール・シンガポール・美術館・博物館のABガイド記事
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交易から生まれたプラナカン文化を体系的に展示した初のミュージアムがオープン!
- シンガポールのABガイド:
- 葛西玲子
アメリカに5年、東京に戻り5年、そして照明デザイン会社のシンガポール事務所立ち上げのため、当地に拠点を移しここでも5年程度を予定していたが、すでに7年経過。常夏の地で時間の感覚が薄れてきている。デザイン事務所代表兼フリーライターとして、アジアを中心とした建築・都市文化などの記事を各誌に寄稿している。
体験型ミュージアム
東南アジア交易の中で育まれてきた独特のプラナカン文化。これまでレストラン、刺繍を紹介してきましたが、その文化の概要を体験式に知ることができる博物館、プラナカンミュージアムがつい先日オープンして、話題になっています。
交差する文化をミックスしながらプラナカンがつくりあげた儀式としきたりを重んじた生活様式と美しい装飾文化に、10のギャラリーを通じて触れることができます。
プラナカンって何?
複合民族国家であるシンガポールでは、いろいろな血を引いた人が居住しているので、実は“プラナカンって民族のこと?それとも人種を指すの?誰がプラナカン?”と定義が曖昧なところがあります。入り口を入ってすぐの第一ギャラリーでは、そんな素朴な疑問に答えるように、プラナカンの起源が説明されます。早くは14世紀にスパイス交易で知られる(マレーシアの)マラッカやインドネシアのスマランにさかのぼり、中国から来た貿易商が地元女性と結婚してつくった家庭がチャイニーズプラナカンとして文化をつくっていきます。
一時は忘れ去られた存在に
その後、貿易港として発達したペナン島やシンガポールに彼等は移住していきます。19世紀以降中国やインドなどから移住してきた労働植民者たちとは一線を引いてエリート的社会に属したプラナカンですが、1930年代以降、彼等の影響力は影を潜め、文化的価値や慣習はしだいに忘れられていきます。そしてシンガポール近隣の独自の文化が見直され始めるような80年代になって改めて脚光を浴びるようになったのです。
素晴らしいガイドツアーに感激!
展示は、儀礼祝祭を重んじたプラナカンにとって最も重要な12日間の結婚式を中心に、葬式や食生活といった生活文化が、家具や衣装、調度品や装飾品、ビデオを通して再現されています。鮮やかな美しい陶器や華やかなビーズ刺繍、精緻な装飾品の数々を見るだけではなく、プラナカンたちの一生を追体験するような、そんなひとときが過ごせそうです。
更に、ミュージアムでは無料日本語ガイドツアーが随時予定されます。今回はシンガポールや周辺の歴史文化にとても造詣の深いベテランガイドのヤオ・タカコさんが案内してくださいました。ヤオさんの話にすっかり引き込まれて、時間がたつのを忘れてしまいました!
【関連情報】
■ Peranakan Museum
住所 39 Armenian Street Singapore 179941
電話 65−6332−7591
開館時間 月曜 午後1時から午後7時まで
火曜から日曜 午前9時半から午後7時まで(金曜のみ午後9時まで開館)
入場料 大人 6ドル、学生と60歳以上 3ドル、金曜の午後7時から9時までは無料!
開館直後なので、日本語ガイドのスケジュールはまだはっきり決まっていないそうです。
ヤオさんは毎日曜12時から予定したい、と言われていましたが、博物館に電話確認してください。
掲載日:2008/06/06
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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