チェコ・プラハ・カフェ・スイーツのABガイド記事
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プラハのキュビズム建築探検はここから―「黒い聖母の家」
- チェコのABガイド:
- 有賀みかる
2005年よりチェコ・プラハ在住。安くて美味しいビールを前に日本酒党返上…でも時々恋しくなる。複雑怪奇なチェコ語文法と格闘しつつ、中欧の小国チェコの歴史の面白さ、美しい街並み、素晴らしい建築物に浸かる日々。
1館まるごとキュビズムの家
美味しくて安いビールに美しい中世からの街並み、お城、音楽…チェコの魅力はいろいろあれど、絶対にハズせないものをひとつだけあげるとしたら、それはキュビズムの建築! なぜなら世界広しといえど、この様式の建築はチェコにしかないからです。しかもキュビズム建築は20世紀初めのわずか10数年のブームで、アールデコや機能主義建築にとって代わられた期間限定作品。そんな珍しいスタイルがまとまって見られるのがプラハの街。中でもキュビズム博物館のあるこの「黒い聖母の家」、通称「ブラック・マドンナの家」は、上から下までキュビズム三昧の建物なのです。
プラハで一番美しい螺旋階段!?
この建物、もともとはデパートとして建てられたもの。大きな入口(柱も門もキュビズムデザイン)、2階カフェのバルコニーも、大きめの窓も立方体(キューブ)のモチーフが効果的に使われているのに気付くはず。カフェの上は博物館になっていて、チェコキュビズムの画家の作品のほか、この建物の建築家、ヨゼフ・ゴチャールの家具やパヴェル・ヤナークの瀬戸物なども見ごたえのあるもの。カフェにも博物館にも寄ってるヒマがない、という方に、お願いだから一目だけでも見ていって(笑)と強くおすすめしたいのがこの建物の螺旋階段。いつ見ても惚れ惚れする美しい階段です。
グランド・カフェ・オリエントの中もキュビズム三昧
2Fには「グランド・カフェ・オリエント」という名前の軽食も充実したカフェがあり、サービスはいま一歩ながら、その美しいインテリアのためについつい通っているカフェのひとつ。この建物が出来たのは1912年、当時無名の31歳の若いゴチャール(Josef Gocar)を一躍有名にしました。カフェのインテリアもランプ、バーカウンター、ランタン、ハンガーに至るまでゴチャールのデザインが楽しめます。しかしキュビズム・ブームは長く続かず、1920年代に閉店、再開するまで実に80年近くを要しました。無事改築を経て現在は再び観光客、地元の建築ファンや学生たちで賑わっています。
1Fはキュビズムグッズのショップ「Kubista」
もうひとつ忘れてならないのが1Fのショップ。キュビズムデザインのコーヒーカップ、花瓶、灰皿、Tシャツ…とキュビズムファンなら買い占めたくなること必至。決して安くはありませんが、プラハを訪れた記念に、大事な方へのプレゼントあるいは自分へのご褒美を見つけてみるのも悪くありません。キュビズム関連の書籍も充実していて、ここで買える写真付きのキュビズムマップは、プラハの街にあちこちあるキュビズム様式の建物の場所と特徴が一目瞭然。これ片手にキュビズム建築探検としゃれてみるのもプラハならではの過ごし方です。
【関連情報】
黒い聖母の家(Dum u Cerne Matky Bozi/House of the Black Madonna)
■チェコ・キュビズム博物館(Muzeum Ceskeho Kubismu)
住所:Celetna 34(Ovocny trh 19), 110 00 Praha 1
電話:224-211-732
開館時間:10:00〜18:00(月曜定休)
入館料:大人100kc、学生・子供50kc
URL:http://www.cmvu.cz
■グランド・カフェ・オリエント(Grand Cafe Orient)
電話:224-224-240
営業時間:月〜金 9:00〜22:00、土日 10:00〜22:00(年中無休)
URL:http://www.grandcafeorient.cz
掲載日:2008/05/27
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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