エジプト・ルクソール・遺跡のABガイド記事
- 行き先:
- エジプト/ルクソール
- 旅行テーマ:
- 遺跡
古代エジプトで最も美しい建築物とされる、モダンなハトシェプスト葬祭殿
- エジプトのABガイド:
- すまーふはなこ
主人の仕事の都合で、カナダ、マレーシアに次ぎ、現在エジプト在住。3人息子の母。漫画を描くのが趣味で、マレーシアの日本人向け情報誌に4コマ漫画を連載中。エジプト生活の漫画ブログも更新しています。
これが3500年前の建物?その立派さに目が離せません!
この葬祭殿は、3階建てになっていて、各々にテラスがあります。一見、現代の建物のようで、観光客も多いのに、なぜかもの静かで寂しい雰囲気を漂わせています。建物の一部となっている岩山の断崖絶壁が背景にそびえているからかもしれません。この葬祭殿の建つ、ディル・イル・バハリという場所の名前は、北の修道院という意味です。迫害された歴史を持つコプト教の修道院として用いられたことからきています。そのような時代背景からも、静かで厳かなイメージを思い起こされます。
この葬祭殿には、ドロドロの人間関係が隠されています!
ハトシェプストは、古代エジプトでは前代未聞の初めての女性のファラオです! 側室の子、トトメス3世を押しのけて自ら王となり、彼女は王の象徴である、つけひげを顎につけ、男装して王であることを正当化しようとしました。その様子が伺い知れる立像を見学することができますが、中には顔や頭の部分しか残っていないものもあります。実は彼女の死後、今まで虐げられいたトトメス3世が葬祭殿を滅茶苦茶に壊してしまったのです。壁に彫られた彼女の名前も削り取った後が見られます。本人のいない所で悪口を落書きしているみたいな男らしくない行為のようですが、当時名前を消されることは、死後の世界の相手にダメージを与える行為として効き目が抜群だったそうです。エジプトの遺跡観光には、その時代背景を知っているとより一層楽しめます。詳しくなくても、ちょっと知ってるだけで充分です!
牝牛の耳のハトホル女神と、犬の顔のアヌビス神の二つの礼拝所
向って左側の礼拝所は、かわいいおかっぱ少女のようなハトホル神の顔が柱になっています。ここには、牝牛の姿になってハトシェプストの手をなめているものや、直接乳を飲んでいる絵のレリーフが見られます。色のついているハトフル神の柱の絵がはっきる残る、奥の至聖所のレリーフは特に美しいです。一方、これとは反対側の右側に、アヌビス神の礼拝所があります。犬の頭で体は人間の神の姿の絵がはっきり見られます。古代エジプトの神々は独特な世界を繰り広げていて、大変魅力的です。
タフタフで、少しでもラクして葬祭殿に向かおう〜!
入口から葬祭殿に入るための坂道の下まで、タフタフというかわいい名前のトロッコのような電気自動車に乗って行くことができます。短い距離ですが、とにかく暑いというのと歩くのがしんどいです! これに乗ると少しの間でも、軽い風をうけて揺られながら、徐々に葬祭殿が間近に迫ってくるのをゆっくり感じることができます。この葬祭殿のある岩山の裏はファラオの墓の集まる“王家の谷”です。歩いて岩山を越えて“王家の谷”に行くこともできるそうです。体力に自信のある方はぜひ挑戦してみて下さい!
【関連情報】
■ハトシェプスト葬祭殿
アクセス:
<フェリーを利用する場合>東岸、ルクソール神殿前にフェリー乗り場あり。片道1E£。西岸フェリー船着場より車で10分。
<東岸から車で行く場合>約30分
(体力のある方は、自転車で回ることもできます。)
入場料:25E£ タフタフは往復2E£
入場時間:6時〜17時(夏季は6時〜18時)
※ルクソールの観光の見所は、ナイル河の東岸と西岸に分かれています。空港や駅、ホテルの多くは東岸ですが、このハトシェプスト葬祭殿や王家の谷は西岸にあります。
掲載日:2008/05/28
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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