スウェーデン・ダーラナ・観光地・名所のABガイド記事
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伝統工芸品の人気者”Dalahast(ダラーラヘスト)”の工房を訪問しよう
- スウェーデンのABガイド:
- 田中ティナ
スウェーデン在住。東京生まれ、湘南育ち。大学では写真を学ぶ。卒業後、ライター、編集を国内外のガイドブックをメインに修業。スウェーデン語学校では各国からの移住者と友達になり、世界の異文化とのふれあいに感動の日々を送っている。「森と湖とトナカイの国、スウェーデンの旬をお届けいたします!」
馬の置物は伝統の手工芸品
クリスタルガラス、テキスタイルや家具などスウェーデンを代表する製品はいろいろあるが、お土産にぴったりな工芸品の実力者には、“Dalahast(ダラーラヘスト)”をぜひ挙げたい。ストックホルムの空港でも売っているほど、地味ながら人気のある馬の置物は、洗練されたシンプルな形が特徴だ。その名のとおりダーラナ地方に誕生した、馬をモチーフにした木彫り細工で、現在でも一体づつ木を削り丁寧に伝統の柄を彩色するという手作りの一品。
昔からある伝統のデザインは、オレンジ色ベースにダーラナ地方特有の花模様を描いたタイプだ。
なぜ馬なの? 老舗に尋ねてみると…
その昔、馬はダーラナ地方のバイキングたちとって神聖な動物として慕われており、特別な存在であった。また、19世紀中ごろには木材の切り出しや運搬に馬の力は不可欠で、馬が人々の生活に、より身近になったこともあり、馬がモチーフになったとか。
ダーラヘストの老舗のひとつ“Grannas(グランナス)”は1922年創業。以来86年間、伝統工芸を作り続けている。9人兄弟のひとり、グランナスによって創設されたこの会社。その後、兄弟力を合わせて帯のこなどの製材道具を駆使し、効率よく作れるように工夫を重ねたという。また、木を削る技術に磨きをかけ、3センチほどの小さな馬もディテールまで美しくできるようになっていった。
昔も今もかわらない手作り工程
材木を帯のこで整形したものを手で削り、おなかの辺りの滑らかな曲線などを作り出す。その後、ベースになる色のペンキにくぐらせて着色し、乾いたところにデコレーションを彩色。最後にニスのような保護剤を塗ってできあがりだ。それぞれの工程に熟練工の技が光っている。
1930年代には1年に2万個ほど製造していたが、最近では同じような工程と手作業で毎年10万個ほどを、創業者の3、4代目の技術者を中心に製造しているという。
また、何世代にも渡ってダラーラヘストが受け継がれていくようにと、環境にやさしいペンキで彩色するという気遣いもうれしい限りだ。
直営販売店にはバラエティーに富んだ製品が並ぶ
主力商品の木製の馬はアクセサリー用の1センチの小さいものから、どっしりと存在感のある75センチまでサイズは20種。大きいものはいくつかのパートを組み合わせて作り上げる。ベースの色は伝統的なオレンジ以外にも、ピンク、白、青、黄色や黒など色とりどり。そのほかアンティークタイプ、豚の形をしたユニークな置物もある。
そのほか、既成製品の胸部に名前や日付を入れたり、自分の好きなデザインや言葉を彩色したオリジナル製品を作ることもできる。結婚記念、お誕生日などにひそかな人気とか。
【関連情報】
■ Grannas(グランナス)
電話:0250‐37250
住所:Grannas A Olsson hemslojd AB Edakersvagen 24 792 77 Nusnas
開店時間:6月15日から8月15日の月曜から金曜9:00〜17:00、土曜、日曜9:00〜16:00。8月16日から6月14日の月曜から金曜9:00〜16:00。土曜は販売店のみ10:00〜13:00オープン。日曜閉店。
行き方:ストックホルムからムーラへは約280キロ。列車で4時間ほど。Mora(ムーラ)から車で70号線をRattvik(レットヴィック)方向へ進みNusnas(ヌースネス)へ12キロほど。
URL: http://grannas.com/
掲載日:2008/05/15
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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