フランス・パリ・美術館・博物館のABガイド記事
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芸術ならなんでもあり?! 創立30年を迎える“ポンピドゥーセンター”
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- 夏樹
音楽修行に渡仏し20年。教会オルガニストとして活動する傍ら、日本の女性誌やWEBにフランスの新鮮な話題を常時発信。在仏日本人向けコミュニティー誌「Bisou」や、海外で活動するライター仲間が集るメルマガ「地球はとっても丸い」の編集にも携わる。
世界でも珍しい、芸術ならなんでもありの文化センター
ジョルジュ・ポンピドゥー国立美術文化センターは美術、建築、デザイン、舞台芸術、映画など、あらゆる形態の現代芸術を鑑賞できるスペース。「パリの新宿」ともいえる、何本もの地下鉄路線が交差するシャトレ・レ・アール駅近くにあります。今年でちょうど創立30年。センター前の広場では、大道芸人がスケッチを演じたり、ミニコンサートをしていて、お天気の良い日は、世界中からパリ見物にやって来た若者たちで一杯です。
一見したところ「工事中?」と勘違いする人も
レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャース設計によるこの建物は、20世紀を象徴する建築物として、歴史的にも重要。30年前、開館当時は、その斬新なデザインゆえに嫌われ、「製油工場みたいじゃないの」と言う人々も多かったとか。従来の建築では、「人目から隠すもの」として壁の内部に閉じ込められていた水道管やガス管などが、赤や青の鮮やかな色に塗られて外に堂々と出され、デザインとして利用されています。今でこそ、突飛なアイディアの建築物には事欠くことがありませんが、70年代、まだ保守的だったヨーロッパでは、「人騒がせな」建物だったのです。
オルセー美術館は印象派まで。その後の美術史はポンピドゥーセンターで
センター内にある国立近代美術館は、ニューヨークの近代美術館に勝るとも劣らない、ヨーロッパ最大級の現代アートの殿堂。5階はピカソなどの20世紀初めから1960年代まで。6階は1960年代から今日までの作品、全1300点が展示されていて、日本人では河原温、草間弥生、安藤忠雄などの作品が所蔵されています。広いスペースなので、ひとつの作品の前に好きなだけ佇んで、鑑賞することもできます。気に入った作品の前でゆっくり過ごすなんて、旅行の時しかできない、最高の贅沢かもしれませんね。
図書館で音楽を聞いてみよう
図書館では、身分証明書さえあれば、その場で本の閲覧ができるだけではなく、CDを借りて聞いたり、DVDを見たりすることもできます。ワイヤレスインターネットスペースもあるので、とても便利。また、センターに向かって右にはIRCAM(音響音楽研究所)。その前のストラヴィンスキー噴水広場では、タングリーの機会仕掛けのオブジェとニキ・ド・サン・ファールのカラフルなオブジェが青空に映えて、なかなかすてき! ポンピドーセンターをゆっくり見た後、この広場のカフェでゆっくり、吸収したばかりのアートの余韻を楽しんでみてください。
水曜日の夜、25歳未満は無料で展覧会入場!
センターは夜遅くまで開館しています。夜空に映えるポンピドゥーセンターはちょっとした見物。遠い星の宇宙基地みたいで、とても綺麗です。
ポンピドゥーセンター:Place georges pompidou,75004,Paris
最寄りのメトロ駅:Rambuteau,Chatelet les halles
開館時間:11時から21時まで(木曜日は23時まで)メトロは0時半まで走っています。
休館日:火曜日
入館は無料。展覧会入場は12ユーロ(18歳から25歳までに限り、水曜日の夜18時からは無料)
http://www.centrepompidou.fr/(英語あり)
掲載日:2008/05/19
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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