韓国・光州(クアンジュ)・映画のあの場所のABガイド記事
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映画の舞台【光州5.18】―歴史的な「光州事件」を描く!
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大阪在住。欧米旅行も可能な日数が取れる夏休み、冬休みなどの時期は別として、一日の有給休暇を取るだけで行ける場所として回数を重ねるようになったのが韓国。趣味の旅行、映画、写真が結びついて、ロケ地を訪ねるホームページ「ばつ丸のロケ地を旅する」を始める。
韓国近代史のタブー、光州事件を初めて全面的に描く
この映画に描かれ、日本で『光州事件』と呼ばれているのは1980年5月18日に韓国の南部、光州市で起こった軍と光州市民の衝突で、200人以上が死亡あるいは行方不明になったと言われている。
この事件の首謀者として逮捕された後の大統領、金大中(キム・デジュン)は死刑判決を受け、逆に事件から17年後には騒乱の鎮圧を命じた当時の大統領、全斗煥(チョン・ドファン)が国家反逆罪で起訴され、有罪判決を受けている。
ちなみに、血なまぐさい事件には似つかわしくないこの映画のオリジナル・タイトル「華麗なる休暇」は鎮圧作戦名から来ている。
これまでも、この事件を題材にした映画やドラマが作られてはいるが、全編にわたって事件を描いた映画はこれが初めてになる。
また、この衝突に乗じて北朝鮮の工作部隊が介入していたという研究論文も発表されていて、民主化運動を時の政府が暴力的に鎮圧しただけの事件というのはあまりに皮相的な見方であるという見解もあり、現在も事件の全容が明らかになっているとは言えない。
最も美しい国道と呼ばれたメタセコイア並木
主人公のキム・サンギョンはタクシーの運転手をしている。映画は事件が起こる前のおだやかな日常生活の描写から始まっていて、田園地帯のメタセコイア並木で当時のタクシーによく使われていた車、ポニーを運転する彼の姿が写る。韓国の南部に10キロ近くにわたって続いているこのメタセコイア並木はもともと国道24号線の一部で、韓国で最も美しい国道と呼ばれていた。現在は通行量の増加に応じてバイパスが作られたため、そちらが国道となり、この道路は観光客が訪れる歩行者専用道になった。たくさんの映画やドラマがここで撮影されていて、メタセコイア並木といえば「冬のソナタ」で有名になったナミソムかここかというくらいの名所。
光州市内にある建物を実際に使った撮影
事件のきっかけになった最初の衝突は全南大学を包囲した軍や警察と学生のにらみ合いから起こった。映画にもその場面が描かれていて、両者がにらみ合う場面は実際に全南大学の正門前で撮影されているが、石や催涙弾が飛び交う乱闘シーンは光州市郊外に作られたセットでフィルムに収められた。
映画では最後に銃火器を使った鎮圧軍の総攻撃が行なわれ、道庁の建物に武装して立てこもったタクシー会社社長、アン・ソンギやキム・サンギョンが命を落とす。最近、光州市には新しい全南道庁が建てられ、機能がすべてそちらに移ったため、この歴史的な建物はあと少しで取り壊される運命にある。
掲載日:2008/05/14
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