チェコ・プラハ・美術館・博物館のABガイド記事
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旧市街広場で“アルフォンス・ミュシャ(ムハ)”の特別展示会
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- 有賀みかる
2005年よりチェコ・プラハ在住。安くて美味しいビールを前に日本酒党返上…でも時々恋しくなる。複雑怪奇なチェコ語文法と格闘しつつ、中欧の小国チェコの歴史の面白さ、美しい街並み、素晴らしい建築物に浸かる日々。
旧市街の中心、旧市街広場
プラハに来たら避けては通れない広場が旧市街広場(Staromestske namesti)。旧市庁舎の塔の南側にある有名な天文時計前は毎正時(9〜21時)に動くからくり時計をひと目見ようとする世界各国からの観光客でいっぱい。ワールドカップの時はここに巨大なスクリーンが登場しましたし、クリスマスやイースターの時期は毎回市が立ちます。暖かい季節になると、広場に面したレストランがオープンスペースを増やし、シーズン到来を感じさせます。いつも人で溢れているけれど、広場を取り巻く建築も面白く、やっぱり必見ポイント。
ミュシャファンは見逃せない!
この天文時計から広場を挟んで反対側に、ゴシック建築のティーン教会の二つの塔が見えます。ティーン教会自体は少し奥まっていて広場に面してはいないのですが、建物のすぐ前、左側はティーン教会付属の学校、そして右側は18世紀から続く『白い一角獣の家』と呼ばれる建物が広場に面してあります。現在、ここでチェコが誇るアール・ヌーヴォーの画家ミュシャ(ミュシャはフランス語読み、チェコ語ではムハ)展をやっていて、新市街にあるミュシャ美術館とはまた違ったコレクションが見られるいいチャンス。
パリ時代と故郷に戻ってきてからの作風の違いがよくわかる
ミュシャは19世紀の終わり、パリで大女優サラ・ベルナールの劇場用ポスターが大成功して一躍有名な、今で言うグラフィック・デザイナーとして大活躍したチェコ人(現在のチェコの東、モラヴィア地方出身)。20世紀の初め、チェコがオーストリア・ハンガリー帝国からの独立を模索し始めた民族復興の雰囲気のなかで、パリ、そしてアメリカから帰国した彼も、チェコ人画家としてスラヴ民族を意識した作品に多く取り掛かっています。展示の年代を見るまでもなく、パリ時代のものと対比して並べてあるので違いが一目瞭然。
切手やお札のデザインもミュシャ!
プラハ市内にある有名なミュシャ作品といえば、プラハ城は聖ヴィート教会のステンドグラスや、共和国広場のシンボル、市民会館内の市長の間の装飾などがありますが、今回の展示ではチェコが独立してから大戦間ぐらいまでの間の、チェコスロヴァキアとして最初の郵便切手やお札のデザインも間近で見ることができます。祖国のために何かしたいという想いが、大作『スラヴ叙事詩』(これはプラハになく、モラフスキー・クルムロフというモラヴィアの城内にあります)などに表れる一方、パリ時代を髣髴とさせるミュシャ得意の小さな実用的なもののデザインも故郷に生かされていたことがわかります。
【関連情報】
■アルフォンス・ムハ(ミュシャ)展
住所:Staromestske namesti 15, Praha1
開館時間:10:00〜20:00(年中無休、2008年9月末まで)
入館料:150kc(大人)、70kc(学生)同時開催のサルヴァドール・ダリ展と共通チケットの場合は、250kc(大人)、120kc(学生)で両方見られる。
URL:http://www.themuchagallery.cz
掲載日:2008/05/01
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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