イタリア・フィレンツェ・世界遺産のABガイド記事
- 行き先:
- イタリア/フィレンツェ
- 旅行テーマ:
- 世界遺産
大自然と古い街並みが調和する世界文化遺産「ドルチャ渓谷」
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- 木場しのぶ
フィレンツェ在住。ライター&コーディネーター。端午の節句生まれ。鯉幟を吊るす竹のように常に真っ直ぐに生きたいと願う極楽とんぼ。趣味・興味は多方面に渡るが、なによりも“食べて飲んで湯に浸かる”の3拍子をこよなく愛する。著書『蝦(エビ)で釣られたイタリア』(東洋出版)は涙と笑いの体験記。
息を呑む美しさ!トスカーナの田園地帯
「Parco Artistico Naturale e Culturale della Val d’Orcia(=ヴァル・ドルチャ美術・自然・文化公園)」と書かれた看板のある展望台に立てば、きっと誰もがその美しさに息を呑むことでしょう。いえ、ここに立たなくとも、道すがらずっと、息を呑み続ける(!?)はずです。
フィレンツェを州都とするトスカーナの大自然の美しさについては、これまでにもお伝えしてきましたが、なだらかな丘陵がどこまでも続く景色は、トスカーナ独特のものです。
そしてこの、フィレンツェ県の隣のシエナ県に属する公園は、2004年にユネスコの世界文化遺産に登録された地域なのです。美しいはずですね! シエナ市の南東30〜60kmに広がる田園地帯で、春には青々とした麦畑が広がり、ブドウやオリーブ畑があり、またこの土地特有のクレーテ・セネージという粘土質の丘が顔を出し、牧草地には牛や羊の群れがいる…。訪れる者の心をピュアにしてくれるような、そんな土地です。
でもなぜ、“文化”遺産…!?
古代ローマ、さらにはそれ以前からの歴史ある佇まい
それは、Val d’Orcia(オルチャ渓谷)の名の通り、オルチャ川がゆったりと流れ、流域の小高い丘の上には城壁に囲まれた幾つもの古い町並みが残っているんです。それらの町とは、歴史地区が同じく世界遺産に登録されているPienza(ピエンツァ)、世界的に知られた赤ワイン“ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ”の里・Montalcino(モンタルチーノ)の他、Castiglione d’Orcia(カスティリオーネ・ドルチャ)、Radicofani(ラディコーファニ)、San Quilico d’Orcia(サン・クイリコ・ドルチャ)といった町々です。
紀元前の古代ローマ時代に引かれたローマ街道のひとつで、ローマからアレッツォ、そしてフィレンツェまで延びた“カッシア街道”沿いに点在するこれらの町の中には、さらに遡ると、それ以前のエトルリア時代に起源を持つところもあります。そして時を経ること十数世紀。中世期にシエナ共和国領からトスカーナ大公国領となる過程で芸術が栄え、またローマからフランスまで通じたフランチジェナ街道を、巡礼者をはじめとする多くの人々が行き来しました。
長い歴史を背景に雄大な緑の中にポツンポツンと現れた石造りの町並み、それらが調和する景観。ヴァル・ドルチャは、よって世界文化遺産なのですね。
車がなければ、列車とタクシーで
行き方は、フィレンツェ〜ローマ線、IC(インターシティ)に乗車してキウージ駅下車、又はシエナからローカル線でブオンコンヴェント駅で降りてもいいです。そこからはタクシーになるので、とっても親切な運転手さんをご紹介しましょう(「関連情報」をご参照ください)。フィレンツェ市内へも迎えにきてくださいます(値段は交渉)。
足(車)がないとなかなか訪れにくいところではありますが、フィレンツェとローマの中間に位置する、トスカーナ州、そしてイタリアが誇る自然の美を是非堪能してください。
【関連情報】
タクシー運転手:BIAGIOTTI MARIO(ビアジョッティ・マリオ)氏の携帯電話番号は (+39)338-2852078
掲載日:2008/04/24
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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