イタリア・ローマ・世界遺産のABガイド記事
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ミケランジェロが構想を練った「カンピドーリオ広場」
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- 山盛菜々子
イタリア在住。外国人記者クラブ所属。日本ではブルームバーグ、スカイイタリアのアジア特派員として生放送に出演。政治家、実業家、俳優、デザイナーなど、多数の著名人と対談。2006年4月に、フリーの記者として独立。ファッション、紀行、デザインの取材に関わることが多いが、文化、政治経済、エンターテイメントなど、ジャンルを問わずに幅広く活躍中。
17世紀に完成したローマの新シンボル
ベネチア宮殿を正面にして右側の幅広い階段を上ると、カンピドーリオ広場にたどり着く。この数学的な広場は、建築史上指折りの傑作と言われている。ローマ法王パオロ3世は、チャールズ5世をローマに迎える際に、「新しいローマ」を象徴するものが必要だと考えていた。そして、法王はミケランジェロに、この大規模な広場のデザインを依頼した。既存のパラッツォ・セナトーリオ(ローマ市庁舎)とパラッツォ・コンセリヴァトーリ(コンセリヴァトーリ宮)が改築され、新たにパラッツォ・ヌオーヴォが加わった。そして、ラテラノ宮殿にあったマルクス・アウレリウス像を広場の中心に移し、ルネッサンス時代にこの広場が生まれ変わったのである。
建築史の流れを変えたミケランジェロの傑作
もともとあったローマの市庁舎とコンセルヴァトーリ宮は、鋭角に建てられていた。そのような特徴を利用して、ミケランジェロは、新設したパラッツォ・ヌオーヴォも同じように鋭角に仕上げた。この工夫が広場に統一感を生んでいる。そして、足下に描かれた白線を辿って広場の中心まで行くと、急に視界が広がる気がするのも偶然ではない。これは、建物の層のバランスと消失点を利用することによって、小さな空間で広大な空間を演出するという技術的な錯覚なのである。そして、このような工夫をこらした建物と広場が、ミケランジェロの才腕をますます世界に知らしめたのは言うまでもない。
ローマの中枢であったカンピドーリオ
古代ローマ時代には、このカンピドーリオ広場にもともと25の神殿が立ち並び、重要な式典が行われた場所としても知られている。キャピトル(首都)という語源になっているカンピドーリオ。その名のとおり、実際にローマの政治と宗教の中枢であったのである。現在でも、この広場ではローマの様々な文化イベントが行なわれている。夜を徹して行われるノッテ・ビアンカ(白夜)と呼ばれる催し物の舞台の一部として、また、ローマファッションウィークのキャットウォークとしても利用されている。
名作を集めた2つの美術館
現在では、両側の建物は美術館になっている。中央の市庁舎に向かって左側には、カピトリーノ美術館、右側にはコンセリヴァトーリ宮殿美術館があり、中央のマルクス・アウレリウスのブロンズ像の本物やカラヴァッジョの絵画などのすばらしいコレクションが収められているので見に行こう。
【関連情報】
■カンピドーリオ広場
住所: Piazza del Campidoglio 1, 00186 Roma
美術館サイト:http://www.museicapitolini.org/
開館時間:9.00-20.00 (月曜日定休)
入場料:6,50ユーロ
掲載日:2008/04/18
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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