イタリアの海外ガイド記事「ミケランジェロも絶賛?!オルヴィエート大聖堂の極彩色の生々しいフレスコ画「地獄」」


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イタリア・オルヴィエート・観光地・名所のABガイド記事


行き先:
イタリアオルヴィエート
旅行テーマ:
観光地・名所

ミケランジェロも絶賛?!オルヴィエート大聖堂の極彩色の生々しいフレスコ画「地獄」

イタリアのABガイド:
堂 剛
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ABガイド:堂 剛 イタリア・オルヴィエート在住。2003年単独イタリア在住を決意し、中部小都市オルヴィエートに移住。webデザインを本職にライター、翻訳、コーディネーターなど日本とイタリアの架け橋になろうと孤軍奮闘。個人サイト「ベルジャッポーネ」は日本好きイタリア人に有名。ワインとイタリア料理を愛し、ピザを食べに日帰りでナポリまで行くことも。

オルヴィエートのドゥオモの建設は3世紀にもわたり、のべ33人の建築家、152人の彫刻家、68人の画家、90人のモザイク師の手が加えられたといいます
オルヴィエートのドゥオモの建設は3世紀にもわたり、のべ33人の建築家、152人の彫刻家、68人の画家、90人のモザイク師の手が加えられたといいます

仕事の報酬はワイン?人間味あふれるシニョレッリ

中部イタリアの珠玉の町、オルヴィエートはローマから列車で1時間あまり。人口2万人ほどの中世の小都市は、カメラだけを持って気軽に散策するのにちょうどいい大きさです。でも甘く見ては行けません、町の中心には300年の歳月をかけて建設された、イタリア・ゴシック建築の最高峰「オルヴィエートのドゥオモ」が鎮座しています。
さらにその大聖堂の中には世界に名を馳せる作品群があります。それがルカ・シニョレッリのフレスコ画。当代きっての人気画家が作品の報酬に要求したのは、住居や賃金の他に年間1000リットルものオルヴィエートの白ワインだそうです。なんとも親しみやすい人ですね。

 
シニョレッリの壁画のあるサン・ブリツィオ礼拝堂は有料です。外からも眺めることができますが、ぜひ内部に入って色鮮やかな作品を存分に楽しんでください
シニョレッリの壁画のあるサン・ブリツィオ礼拝堂は有料です。外からも眺めることができますが、ぜひ内部に入って色鮮やかな作品を存分に楽しんでください

ミケランジェロも絶賛?!した極彩色のフレスコ画

ルカ・シニョレッリ(Luca Signorelli)の名を聞いたことの無い人でも、イタリア・ルネサンス期を代表する芸術家ミケランジェロの名は知っているでしょう。画家・美術史家であるヴァザーリ(フィレンツェのヴァザーリの回廊が有名ですね)によれば、ミケランジェロはシニョレッリの仕事をいつも賞賛していて、ミケランジェロ自身の代表作システィーナ礼拝堂の「最後の審判」は、このオルヴィエートのドゥオモのシニョレッリの表現にインスピレーションを得たといいます。
実際二人の大画家の作品を見れば、裸体表現の生々しさ、彫刻的な力強さが共通していることがわかるでしょう。シニョレッリの壁画は1500年から1504年ころに描かれ、ミケランジェロの「最後の審判」は1535年から1541年にかけて完成されたといわれています。

 
地獄を描いた色鮮やかなフレスコ画。この中にシニョレッリのかつての愛人が描かれています。同じ顔の女性を探してみてください
地獄を描いた色鮮やかなフレスコ画。この中にシニョレッリのかつての愛人が描かれています。同じ顔の女性を探してみてください

愛人の裸をも描き込んだ伝説付きの地獄画

シニョレッリの作品群のメインテーマも「最後の審判」となっていて、ドゥオモの右奥にあるサン・ブリーツィオ礼拝堂の壁、天井一面に色鮮やかに描かれています。その部屋の中央に立てば、ミケランジェロほどの芸術家でなくても迫り来る美しさに鳥肌が立ちます
礼拝堂全面に描かれた一連の作品の中でも特に有名なのが、入って右壁にある「地獄(罪されし者を地獄へ追いやる天使)」です。独特の感性の色彩、力強い筆のタッチがイメージの基礎となったダンテの「新曲」地獄編をみごとに表現しています。
実はこの作品内には面白い逸話があります。シニョレッリがオルヴィエートでこの壁画を描いているころ、一人の愛人ができました。しかし彼女は最終的にシニョレッリと別れ、富豪である夫の元へと戻ってしまいます。それに怒ったシニョレッリは、そのかつての愛人の姿を「邪鬼に引きずられる娼婦」としてこの「地獄」の中に描き込んだのです…。これはあくまで地元のイタリア人に聞いた逸話ですが、よく見ると裸婦の顔がみな同じ顔になっています。

 
天気のいい日は広場でのんびりワインを楽しみましょう。奥には美味しいジェラート屋もありますよ
天気のいい日は広場でのんびりワインを楽しみましょう。奥には美味しいジェラート屋もありますよ

シニョレッリ気分で芸術と白ワインを楽しもう

オルヴィエートはシニョレッリも愛した白ワインが名産です。ドゥオモの圧倒的な芸術を堪能したら、美味しいワインで一休みしましょう。ドゥオモ脇にはいくつかワインセラーがあって、オープンテラスで手頃な値段のグラスワインを楽しめますよ。

 

【関連情報】

■オルヴィエート観光案内所
住所:Piazza Duomo, 24 - 05018 Orvieto
電話:+39 0763-341-772
URL:http://www.comune.orvieto.tr.it/accessibile/I/39D106B5.htm
営業時間:
 [平日] 8:15-13:50、16:00-19:00
 [土日祝] 10:00-13:00、15:00-18:00
定休日: なし

■オルヴィエートへのアクセス
ローマ、フィレンツェから電車で約1時間〜1時間半

 
 

掲載日:2008/04/15
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。

イタリア・オルヴィエートのツアー・航空券・ホテル

出発地
 
ツアー
価格の目安※期間が5〜15日程度
(東京発) 8.15万円 〜 131.10万円
(大阪発) 9.48万円 〜 76.80万円
航空券
価格の目安
(東京発) 8.40万円 〜 124.00万円
(大阪発) 7.05万円 〜 77.40万円
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