チェコ・プラハ・観光地・名所のABガイド記事
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プラハ城下、ネルドヴァ通りのレリーフめぐり
- チェコのABガイド:
- 有賀みかる
2005年よりチェコ・プラハ在住。安くて美味しいビールを前に日本酒党返上…でも時々恋しくなる。複雑怪奇なチェコ語文法と格闘しつつ、中欧の小国チェコの歴史の面白さ、美しい街並み、素晴らしい建築物に浸かる日々。
住所がわりの目印
プラハの醍醐味は、歴史ある建物を愛でながら歩き回ること。ヴルタヴァ川左岸のマラー・ストラナ(小地区)と呼ばれるエリアは、城下町の風情漂う瀟洒な宮殿や特に後期バロック様式の傑作が並んでいます。歴史は古く、なんと8世紀の昔からこのあたりに市場があったらしいことがわかっています。中でも代々の王の戴冠のためのパレードが通った“王の道”の一部でもあるネルドヴァ通りは、17、18世紀から残る建物のファサードに付けられたユニークなレリーフや看板で有名です。
おとぎ話の中のような建物の名前たち
当時プラハでは番地というものがなく、その代わりそれぞれの建物がファサードに付けられた動物や小道具などの看板、紋章あるいはレリーフの愛称で呼ばれていました。旧市街でも見つけることができますが、ここネルドヴァ通りではたくさん発見できて楽しい! 現在の12番地にある「3つのヴァイオリン」館では代々ヴァイオリンを製作していた職人一家が住んでいたそうで、現在はカフェ。その並び、16番地の「黄金の杯」館は、ドイツ出身のバロック建築の名手、ディーツェンホーファーも関わった建物。現在はかわいい古本屋さんになっています。
レリーフのモチーフは動物が一番人気
41番地の「赤いライオン」館、その隣の「緑のザリガニ」館、49番地の「白鳥」館などがあるので、ファサードをお見逃しなく。ネルドヴァ通りに限らず、紋章やレリーフとしてライオン、虎、蛇、鷲といった強そうな?イメージの動物がプラハでよく見かけるモチーフ。その他、黄金の〜シリーズも人気です。前述した「黄金の杯」館、27番地の「黄金の鍵」館、28番地の「黄金の車輪」館、34番の「黄金の蹄鉄」館といった具合。異色なのは39番地の「白いビート」館。ビートは野菜の種類ですが、レリーフはどう見ても短い大根?にしか見えず…。
プラハで最も有名な通り
通りの始め、2番地にある「雄猫」館は、映画『アマデウス』のミロシュ・フォルマン監督もそのビールの美味しさを絶賛したという有名なビアホール。そして通りも終わりの坂上にある黄色い双子の建物、47番地の「ふたつの太陽」館は、このネルドヴァ通りの名前の由来にもなった、作家のヤン・ネルダが住んでいた場所。彼がこの界隈を題材に書いた『マラーストラナ物語』の舞台も、彼の両親のお店のあった28番地の「ゆりかごの中のロバ」館です。物語の主人公気分で、可愛いあだ名の建物たちを訪ねてみるのもプラハならではのお散歩です。
【関連情報】
■ネルドヴァ通り(Nerudova ulice)へのアクセス
トラム12,20,22,23番でマラーストラナ広場(Malostranske namesti)停留所下車、徒歩3分。トラム停留所を背にスターバックスを前に見て右手にある、花屋のスタンドの先にある黄色と緑の建物がある道をまっすぐ西へ向かうとすぐ。あるいはプラハ城正門のあるフラッチャニ広場から左手の階段ではなく、右手の坂を下っていくと、ネルドヴァ通りの坂上に出る。
掲載日:2008/03/18
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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