イタリアの海外ガイド記事「大学と食通の町・ボローニャで、今はセリエBを戦うかつての強豪のサッカーを観る!」


エイビーロードトップ > 海外ガイド記事 > イタリア・ボローニャ・サッカー観戦のABガイド記事
 

イタリア・ボローニャ・サッカー観戦のABガイド記事


行き先:
イタリアボローニャ
旅行テーマ:
サッカー観戦

大学と食通の町・ボローニャで、今はセリエBを戦うかつての強豪のサッカーを観る!

サッカー観戦のABガイド:
元川悦子
ABガイド一覧

ABガイド:元川悦子 長野県出身。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。著書に「U−22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)「古沼貞雄 情熱」(学習研究社)ほか。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。W杯は94年大会から4回連続で現地取材した。現在も日本代表ウォッチャーとして世界各国を回っている。

スタディオ・レナト・ダッラーラの全景
スタディオ・レナト・ダッラーラの全景

かつて交通の要所だったボローニャ。人口37万を誇るエミリア・ロマンニャ州の州都

中田英寿がイタリアで最も長くプレーしたパルマを2度に渡って紹介したイタリア編。ならば同じエミリア・ロマンニャ州にあるライバル都市・ボローニャにスポットを当てないわけにはいかない。ミラノからローマへ至るユーロスター(ES)に乗った場合、こことフィレンツェしか止まらない。その一例を見ても、いかにこのボローニャが大きな町か分かるだろう。
人口37万人を誇る同都市はエミリア・ロマンニャ州の州都だ。ネプチューンの噴水(Fontana del Nettuno)、ポデスタ宮(Palazzo del Podesta=自治時代の行政長官の館)、サン・ペトロニオ聖堂(Basilica di San Petronio)などの歴史的遺産も多い。このボローニャは古来からの交通の要所で、紀元前はエトルリア人の支配下にあり、その後はビザンチン帝国、ロンバルド族、フランク族に支配されてきた。自治都市になったのは11世紀。イタリア最古の大学であるボローニャ大が設立されたのも1088年だった。壮麗な教会群の建設が始まったのもこの時代だという。

 

ここに足を踏み入れる際、もう1つ忘れてはいけないのは、パルマ以上の「食通の天国」という点。イタリア人に言わせると「ボローニャ出身のマンマ(お母さん)のいる家で育った息子は物凄く味にうるさい。奥さんになる人が大変」なのだそうだ。確かに町中を歩けば、小洒落たレストラン、巨大なソーセージなどをぶら下げた肉屋などが軒を並べていて、味へのこだわりが感じられる。

 
ボローニャ対パルマのエミリア・ロマンニャ州ダービー。選手入場の時から発炎筒が炊かれて、凄まじい雰囲気だ
ボローニャ対パルマのエミリア・ロマンニャ州ダービー。選手入場の時から発炎筒が炊かれて、凄まじい雰囲気だ

荘厳な門構えが象徴的な「スタディオ・レナト・ダッラーラ」

本題のサッカーに話を戻そう。ボローニャを代表する競技場「スタディオ・レナト・ダッラーラ Stadio Renato Dall'Are」は、ボローニャ中央駅からバス(14番、20番、21番など)で15分程度のところにある。徒歩で行ける距離ではないから注意が必要だ。約4万人収容のスタジアムは荘厳な門構えが特徴的。残念ながらサッカー専用ではないが、臨場感はまずまず。ここも滅多に満員にならないので、当日券は容易に入手できる。

 

この地にホームを置く「ボローニャFC(BolognaFootballClub1909)」は2005-06シーズンからセリエBで戦うという憂き目に遭っている。が、過去にはスクデットを7回も獲得した名門だった。クラブ創立はチーム名にもある通りの1909年。1930年代〜40年代にかけて2度もリーグ制覇を成し遂げている。その後セリエA中位を行ったり来たりするようになり82年にはセリエB降格。セリエC1まで落ちるなど90年代半ばには暗黒時代を経験した。この苦境を克服し再びセリエA常連になった。この頃にはロベルト・バッジョやシニョーリらかつてイタリア代表で活躍した選手たちも在籍していた。中田英寿も2004年1月から半年間だけパルマからレンタル移籍していたことがある。当時はまだセリエAの中位をキープしていたが、その後はまたも低迷を余儀なくされている。
こういうエレベータークラブこそイタリアを代表する「プロヴィンチャ(Provinca=地方の小クラブ)」の典型例といえる。プロヴィンチャは手堅い守備をベースに中盤省略のカウンターサッカーに徹するか選手を育てて売りそれを資金源にして新たな人材を補強するか…くらいしか生き残る方法がない。ボローニャは大都市だがクラブを支える大企業がバックについていない。ACミランやユベントスのようなビッグクラブとは環境が違うだけにチーム作りには常に模索が必要なのだ。

 
町の名所の1つであるネプチューンの噴水
町の名所の1つであるネプチューンの噴水

ボローニャFCはセリエA復帰を果たせるか? シーズン終盤戦を見るのもまた一興

それでもプロヴィンチャはどこも熱狂的なサポーターに囲まれている。かつての日本サッカー界もそうだったが、マイナーであればあるほどコアなファンがいる。今もスタディオ・レナト・ダッラーラは熱く盛り上がっているに違いない。かつてボローニャ対パルマのエミリア・ロマンニャダービーを見た時もそう。選手入場の時から発炎筒が炊かれ、物々しい雰囲気に包まれる。その熱気は凄まじいものがあった。これは一見の価値がある。
しかも2007-08シーズンのボローニャは、3月初旬の時点でセリエB首位を走っている。セリエBの上位は大激戦であるため、まだまだ楽観視はできないものの、彼らは4シーズンぶりのセリエA復帰へ前進しているようだ。今後の試合日程はクラブの公式HP(http://www.bolognafc.it/page.asp?p=11Risultati&m=11&l=1)から確認できる。これを眺めつつ、終盤戦の熾烈な昇格争いを見るのもまた一興だろう。

 
 

掲載日:2008/03/13
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。

イタリア・ボローニャのツアー・航空券・ホテル

出発地
 
ツアー
右のボタンをクリックすると、
価格の目安や、実際のツアー情報をご覧いただけます。
(該当するツアーがない場合は、クリックできません)
航空券
価格の目安
(東京発) 8.90万円 〜 49.00万円
(大阪発) 10.47万円 〜 27.80万円
ホテル
価格の目安※10月のツイン1泊の料金
1.26万円 〜 8.17万円