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信じる?信じない?メキシコ人が崇める、“グアダルーペ聖母の奇跡のマント”
- メキシコのABガイド:
- 小目奈々緒
メキシコ在住。夫の仕事の関係で突然決まった、未知の国・メキシコでの生活。不安で不安でたまらなかった当初のことも、今ではすっかり笑い話。食べ物、民芸品、旅行、遺跡など、今ではすっかりメキシコの虜に!何よりも、目と目が合えばニッコリ笑いかけてくれるような、素朴な人々に魅力を感じている。
メキシコで一番愛されている、褐色の肌の聖母
グアダルーペの聖母は、メキシコ国民から一番愛されている聖母である。メキシコ人の90%は敬虔なカトリック信者だが、それにしても、グアダルーペ聖母に対する愛情は並外れたものがある。その証拠に、メキシコのどの町に行っても、至る所にグアダルーペ聖母の絵画が飾られているのが見受けられる。彼女の最大の特徴は、褐色の肌をしているという事。自分たちと同じ肌の色をした聖母…彼らが、この聖母になによりも愛情を抱く気持ちが分かる気がする。
今も多くの謎を秘めた、奇跡のマントとその伝説
ここに、ある伝説がある。おおまかな内容は次の通り。『1531年12月9日、先住民フアン・ディエゴがテペヤックの丘を歩いていると、目の前に聖母が現れる。その聖母は、「司祭のもとへ行き、この地に教会堂を建てるように伝えよ」と告げる。しかし、ディエゴが懸命に説明しても、司祭は彼の話を一向に信じようとはしない。そんな彼のもとに再度聖母が現れ、(その時期には咲くはずのない)バラを与える。ディエゴはバラをマントに包み、再び司祭のもとへ。彼が司祭の前でマントを広げると、マントに褐色の肌を持った聖母が浮かび上がった』
伝説がもとで建てられた!?グアダルーペ寺院
この伝説のもと、グアダルーペ寺院が建立されたと言い伝えられている。その奇跡のマントは、今でもグアダルーペ寺院に飾られ、毎日多くの人々が、ひと目そのマントを見ようとやって来る。このマントの前には、一見不釣合いとも思える、動く歩道が設置されている。理由は、皆がこのマントに見入ってしまい、なかなか列が前に進まないので、それを防ぐため。そして、このマントは、フラッシュ撮影OKなのだ。聞いたところによると、「このマントは偽者ではなく本物のため、フラッシュ撮影をしても色が褪せる事が無い」というのがその理由だとか!
拡大した聖母の瞳に、3人の人物が見える!?
このマントには不思議な話がまだまだある。ひとつは、聖母の瞳を25倍に拡大してみたところ、フアン・ディエゴ・司祭・通訳の3人が描かれているのが発見されたという事。以前は拡大した瞳のポストカードを売っていたそうだが、残念ながら、私が訪れた時には売っておらず、真偽の程を確かめる事は出来なかった。そしてふたつめは、専門家がマントを分析した結果、「聖母を描いた染料の成分は地球上に存在しない」事が判明。更にもうひとつ。伝説が本当だとして、あれから400年以上たった今も、マントの痛み具合が軽いのだとか。この話、信じる?信じない?
新旧のグアダルーペ寺院と関連情報
グアダルーペ寺院は、近代的な設計の新しいものと、昔の古いものがある。旧寺院は1709年建造だが、地盤沈下の為に建物の傾きが激しい上、寺院内も修復が繰り返されている。今は、1976年に建てられた新しい寺院でミサが行われているようだが、内部は大変広く、とても立派だ。新旧寺院のどちらも、それぞれに見る価値はある。そして、寺院裏側には、奇跡のあったと言われるテペヤックの丘と礼拝堂がある。
アクセス:メトロ6号線のLa villa Basilica駅下車。聖母のマントは新寺院の横の入り口から入って見学する。
ガイドから一言:残念ながら、この近辺はあまり治安が良くないと言われているので、個人行動ではなく、集団行動をとるか、旅行代理店のツアーに申し込もう!
掲載日:2008/03/07
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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