チェコ・プラハ・美術館・博物館のABガイド記事
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東欧雑貨コレクションにも注目、「共産主義博物館」へ行こう
- チェコのABガイド:
- 有賀みかる
2005年よりチェコ・プラハ在住。安くて美味しいビールを前に日本酒党返上…でも時々恋しくなる。複雑怪奇なチェコ語文法と格闘しつつ、中欧の小国チェコの歴史の面白さ、美しい街並み、素晴らしい建築物に浸かる日々。
年中無休、21時までオープンが嬉しい!
旧市街と新市街の境に、プラハで最も地価の高いといわれるナ・プシーコピエ通りがあります。共和国広場とヴァーツラフ広場をつなぐ賑やかなこの通り、銀行や映画館、レストランにインターナショナルなブティックがひしめき、資本主義の象徴のような場所。それなのにここには、ひっそりと共産主義博物館なるものがあります。すぐ隣にはかつて政敵だったアメリカの象徴のようなマクドナルド、豪華なロココ調のフロアには豪華なカジノ、と狙ったかのような好立地。しかも毎日夜21時までオープンしているので、観光後もゆっくり訪れることができます。
コミュニズム時代の貴重な写真がズラリ。ビデオも必見!
規模はこじんまりとしていながらも、チェコ近代史、共産主義時代の重要な資料が満載の博物館。68年の「プラハの春」関連の写真、ワルシャワ条約軍の軍事介入に抗議して焼身自殺を遂げたヤン・パラフの写真や当時のプラハの街の様子、ビロード革命後大統領に選出されたヴァーツラフ・ハヴェルの若かりし頃の写真など、他で見られない貴重な写真が見どころ。英語サブタイトル付きのビデオコーナーもあって、警察の暴力と闘う若者、プラハの街を徘徊するソ連の戦車といった当時の様子がリアルに伝わってきて、本当にあったことなのだと実感できる映像は必見。
プロパガンダポスターやコミュニズムメイドな雑貨たち
写真コレクション以外にも興味深い展示がたくさん。例えば反アメリカプロパガンダに利用されたポスターは、今見ると滑稽なほどアメリカを悪者扱いに描いていて、20年後にはチェコにアメリカのレーダー基地の計画がもちあがろうとは当時想像もできなかったでしょう。一方でスポーツ奨励や労働者賛美、ソ連との友好を美化したものなど典型的なこの時代のデザインが興味をそそります。当時西側に負けじと作られたものたち、例えばコーラに対抗した“コフォラ”(味はコーラそっくり!)や今でも根強いファンがいるバイクのJawaなど、現在も健在なものも。
旧東欧ならではのおみやげも面白いかも
1989年に共産党政権が倒された後は急ピッチで民主化、民営化が進められ、1999年にはNATO加盟、2004年にはEU加盟、旧東側ブロックの中では“優等生”と称されることも多いチェコ。そしてそう遠くない将来ユーロ導入も見込まれ、かつてチェコの場所がそうであったようにヨーロッパの一員としての位置を取り戻しつつあります。それでもまだ有形無形のコミュニズム時代の面影があるのは否めません。博物館内で売っているプロパガンダポスターやポストカードをおみやげに、かつての鉄のカーテンに引き裂かれた歴史に思いを馳せてみるのも中欧あるいはチェコを知るひとつの手がかりになることでしょう。
【関連情報】
■共産主義博物館(Muzeum Komunismu)
住所:Na Prikope 10, Praha 1
アクセス:ナ・プシーコピェ通りのマクドナルドすぐ隣の階段をあがった2F
TEL:420-222-212-966
営業時間:9:00〜21:00 (年中無休)
入場料:大人180kc、学生・子供:140kc
URL:http://www.museumkomunismu.cz
掲載日:2008/02/20
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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