イタリアの海外ガイド記事「感動のギャップ!簡素な外壁の教会に、荘重な美の世界が存在する」


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行き先:
イタリアフィレンツェ
旅行テーマ:
観光地・名所

感動のギャップ!簡素な外壁の教会に、荘重な美の世界が存在する

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木場しのぶ
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ABガイド:木場しのぶ フィレンツェ在住。ライター&コーディネーター。端午の節句生まれ。鯉幟を吊るす竹のように常に真っ直ぐに生きたいと願う極楽とんぼ。趣味・興味は多方面に渡るが、なによりも“食べて飲んで湯に浸かる”の3拍子をこよなく愛する。著書『蝦(エビ)で釣られたイタリア』(東洋出版)は涙と笑いの体験記。

サント・スピリト教会のシンプルな外観
サント・スピリト教会のシンプルな外観

ファサードからは想像しづらい内観

サンタ・マリア・デル・フィオーレ、サンタ・マリア・ノヴェッラ、サンタ・クローチェ、サント・スピリト、……といえば? そうこれらは、フィレンツェの有名な教会の名前です。けっして豪奢ではない、しっとりと美しい彫刻やモザイクの施されたファサードは、個々に麗しく万人の心を打つものです。でも、この中でひとつ、サント・スピリト教会だけは趣が異なります。側壁となんら変わりない色味のファサード。単調で簡素この上ない外観。それでも、古びたドアを開けて中に入れば、おおおーっ!っとビックリ。外観から、内部がこんなにエレガントだとは誰が想像できるでしょう。
このギャップが感動を呼ぶのです! ここは、フィレンツェの大聖堂、ドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)のクーポラを設計したことで有名な、ブルネッレスキが設計しました。しかし無念にも着工のわずか2年目に他界したため、その後は他の建築家の手に委ねられました。

 
荘厳な教会内部
荘厳な教会内部

神秘的な美が特徴の内部

教会内部には幾つもの円柱が立ち、それによって左右がアーケードのように分かれ、このコリドーの壁にフィリッポ・リッピ作の『聖母子とサン・ジョヴァンニーノ』などの絵画が並びます。
かのダヴィデ像の作者で有名なミケランジェロが若かりし頃に彫った、『キリストの十字架像』も是非観てほしいところです。彼は、17歳の時にこの教会の修道院の病院で解剖学を学びました。死体を詳細に調べることで、手足の血管の浮きかたや皮膚の張りなどを緻密に表現し、生命感溢れる裸体を創ることに成功したのですね。
また、一段高い中央部の天井にはふんだんに窓が設けられて、明るく内部を照らすのですが、左右のコリドー部分とこの中央部との明暗こそが、神秘的な美しさを演出しているといえるかもしれません。

 

「世界で最も美しい教会」

16世紀のバロック派の芸術家であり建築家のベルニーニが、「世界で最も美しい教会」だと称えたというサント・スピリト教会。感動して外に出れば、シンプルな外壁に荘重な美を奏でる内部が透けて見えることでしょう。

 

【関連情報】

■Chiesa di Ssanto Spirito(サント・スピリト教会)
住所:Piazza Santo Spirito
電話:+39-055-210030
入館料:無料
開館時間:9:30〜12:30、16:00〜17:30
定休日:水曜
その他:フラッシュなしの写真撮影はOK

 
 

掲載日:2008/02/05
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。

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