チェコ・プラハ・劇・ミュージカルのABガイド記事
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プラハならでは! マリオネットでオペラ『ドン・ジョヴァンニ』を♪
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- 有賀みかる
2005年よりチェコ・プラハ在住。安くて美味しいビールを前に日本酒党返上…でも時々恋しくなる。複雑怪奇なチェコ語文法と格闘しつつ、中欧の小国チェコの歴史の面白さ、美しい街並み、素晴らしい建築物に浸かる日々。
モーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』とプラハ
“オペラの中のオペラ”と言われるモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』。このオペラ、プラハなくしては生まれなかった作品と言えるでしょう。前作『フィガロの結婚』はウィーンであまり評判にならなかったのに比べ、プラハでは大成功、すっかり気をよくしたモーツァルトがプラハからの依頼に応えた次の作品が『ドン・ジョヴァンニ』で、旧市街広場から程近いスタヴォフスケー劇場(エステート劇場)にてワールド・プレミアを飾りました。映画『アマデウス』(監督はアメリカへ亡命したチェコ人のミロシュ・フォアマン)のオペラ・シーンもここで撮影されました。
人形劇といえども本格的オペラ
さて、この由緒ある劇場で観劇するのももちろんいいのですが、『ドン・ジョヴァンニ』がかかる日は限られています。そこでシーズン中しょっちゅうやっていて短い滞在でもチャンスがある、しかもマリオネットの国、チェコにせっかくいらしたのなら、マリオネットで『ドン・ジョヴァンニ』を見ない手はありません。チェコにたくさんあるマリオネット劇場の主なお客さんといえば、やはり子供たちなのですが、通常のオペラと音楽(セリフはイタリア語)は同じで本格的だし、演目も演目(ドン・ジョヴァンニは稀代の女ったらし!)なので、ここは大人同士で。
伝統あるチェコのマリオネット劇場
チェコはマリオネットのさかんな国として世界でも知られるところ。日本でも人気のあるチェコの人形アニメーションも、マリオネットの存在があってこそ。そしてハプスブルク帝国のドイツ語支配の中でもチェコ語を使えたマリオネット劇場は、19世紀後半からチェコスロヴァキアの独立へと導く民族復興運動にも少なからぬ役割を果たしています。その後もマリオネットの世界的中心であったプラハ、1929年にはこの場所でUNIMA(国際人形劇連盟、92年よりユネスコのNGO国際団体に認定)が発足、現在本部はフランスに移っていますが、何度かプラハで総会も開かれています。
あらすじを頭に入れてから
ここの劇場での『ドン・ジョヴァンニ』、ビロード革命後まもなくの1991年から始まり、2002年の大洪水による浸水を乗り越えて実に3000回を上回る上演。人形劇科の大学も存在するほどのプラハ、そのレベルの高い手さばきと笑いを誘う演出の数々をじっくり味わうためにも、あらすじをバッチリ予習しておくことをおすすめします。生身の人間ではできない演出もマリオネットならでは。本物の人間が演じるオペラと比較してみるのも面白いかもしれませんね。
【関連情報】
■国立マリオネット劇場(Narodni divadlo marionet)
住所:Zatecka 1, 110 00 Praha 1
電話:420-224-819-322
URL:http://www.mocart.cz
入場料:大人490kc、学生390kc
上演日は週に2,3日。20:00開演。事前にURLで調べておくか、劇場前にもスケジュールが貼られているので確認を。
アクセス:地下鉄A線Staromestska、もしくはトラム17,18番で同名停留所で下車、徒歩5分。また同場所には、伝統あるマリオネット劇団Divadelko Rise Loutekもあり、土日の14:00〜、16:00〜に主に子供のための演目をやっている。
掲載日:2008/02/01
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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