オーストラリアの海外ガイド記事「シドニー湾の歴史が詰まる美しき海の孤島-フォートデニスン」


エイビーロードトップ > 海外ガイド記事 > オーストラリア・シドニー・観光地・名所のABガイド記事
 

オーストラリア・シドニー・観光地・名所のABガイド記事


行き先:
オーストラリアシドニー
旅行テーマ:
観光地・名所

シドニー湾の歴史が詰まる美しき海の孤島-フォートデニスン

オーストラリアのABガイド:
林カオリ
ABガイド一覧

ABガイド:林カオリ オーストラリア・シドニー在住。1997年よりシドニーに暮らし始め、日本とオーストラリアの両国にて、各種媒体に現地情報や留学関連記事、タウン・インフォメーション等を執筆。夫とオーストラリア原産のオカメインコ5羽と同居中。興奮すると関西弁なまりの英語でまくし立てる「怪しいアジア人妻」として、近所の注目を集めている(?)。

フォートデニスンは。現在、シドニー湾国立公園の一部としてNSW州政府の保護下にあります。円形のマーテロ塔はイギリス植民地時代の名残の要塞
フォートデニスンは。現在、シドニー湾国立公園の一部としてNSW州政府の保護下にあります。円形のマーテロ塔はイギリス植民地時代の名残の要塞

藍色の海にぽっかりと浮かぶ石の要塞

シドニー湾周辺といえば、オペラハウスにハーバーブリッジと世界に名の通った文化遺産がわんさとありますが、その美しい湾の真ん中にぽっかりと小島が浮かんでいるのをご存知ですか? オペラハウス近辺から見ると、まるで泳いででもたどり着けそうな距離にある気になる小さな島。しかし、その島に建てられた石造りの頑強な建物が、誰も寄せ付けないような威圧感を放っているのです。その不思議な小島の正体はFort Denison(フォートデニスン)。四方を海に囲まれた海の孤島。シドニーの歴史に翻弄された地なのです。

 
海に向けて装備された大砲が、フォートデニスンの過去を思い起こさせます。建物内には要塞時代の展示物も。この美しいフォートデニスンに唯一キズをつけたのは日本の戦艦。お互いにちょっと痛い過去かも
海に向けて装備された大砲が、フォートデニスンの過去を思い起こさせます。建物内には要塞時代の展示物も。この美しいフォートデニスンに唯一キズをつけたのは日本の戦艦。お互いにちょっと痛い過去かも

牢獄、砲台。数奇な運命をたどった島

フォートデニスンはもともとは「ロッキーアイランド」の愛称で親しまれたシドニー湾きってのレクリエーションエリアだったそう。しかし、1788年の大英帝国の上陸でこの島の運命は一変してしまいます。この美しい海の小島は罪人を閉じ込める天然の牢獄となったのです。島の一番高いところに罪人を吊るして公開の絞首刑を行ったこともあるとか。時代に押されるように、次にフォートデニスンは戦場の砦と化していきます。1850年のクリミア戦争に危機を感じたイギリス統治のオーストラリアは、現在の屈強な石の砦の基礎を築きあげ、さらには砲台、マーテル塔、兵舎などを装備。シドニー湾の最前線となったのです。この数奇な運命をたどった島が、元の平和な姿に戻ったのは1990年代になってから。今ではシドニー湾の人気観光スポットとして、そして、重要な波の観測地としてポジティブな役割を担っています。

 
カフェのテラス席で楽しむワインとランチ。取り巻くのはオーストラリアの誇る美しい海。お酒より景色に酔いしれてしまいそうです
カフェのテラス席で楽しむワインとランチ。取り巻くのはオーストラリアの誇る美しい海。お酒より景色に酔いしれてしまいそうです

海の絶景を愛でながら贅沢にワインを楽しむ

フォートデニスンは早足でぐるりと歩けば10分ほどで見て回れる小さな島ですが、上陸してみて改めてその眺望の素晴らしさに驚きます。まさに「息を呑む」とはこのこと。紺碧の海の向こうにはオペラハウスが間近に見え、もう一方の対岸にはモスマン、クレモーンといった高級住宅街の美しい街並み。空を行き交うカモメ。在豪10年以上の私が見ても、「シドニーはこんなにキレイなところだったのか」と改めて感動しました。島にあるカフェでワインを味わうと、もう贅沢の極み。世界広しといえどもこれほどの絶景を肴にできるスポットはなかなかないはず。このカフェでは軽食も用意されているので、お昼時に島に渡ってランチを楽しむのもオススメです。

 
フォートデニスン行きの高速艇。ハーバーブリッジにオペラハウス、首相官邸と、航路はシャッターチャンスの連続です
フォートデニスン行きの高速艇。ハーバーブリッジにオペラハウス、首相官邸と、航路はシャッターチャンスの連続です

毎日運行の定期便で気軽にアクセス

フォートデニスンへの足はやはりフェリー。ディナークルーズやランチクルーズでおなじみのマチルダクルーズ社の高速艇が市内とフォートデニスンの定期便を毎日運行しています。乗船ポイントはオペラハウスのあるサーキュラーキーかダーリングハーバー。わずか数分でフォートデニスンに到着します。また、ガイドツアーも一日3回ほど催行されており、ツアー参加者は筒型のマーテロ塔内の見学もできます。シティから気軽に行けてプチクルージング気分も味わえるフォートデニスンは、時間のない旅行者にはぴったりのスポット。1時間もあれば十分楽しめます。折り紙付きの絶景なのでカメラを忘れずに!

 

【関連情報】

■ Fort Denison(フォートデニスン)
アクセス:サーキュラーキーの6番埠頭またはダーリングハーバーの26番埠頭より乗船。サーキュラーキーより約3分で到着。
電話番号:(+61)2-9247-5033(マチルダクルーズ)
URL:www.matilda.com.au/
その他:フェリーは9:45から16:00まで45分ごとに運行(往復A$17・約1700円)。ツアー参加希望者は要予約(参加料A$27・約2700円。往復のフェリー代金とガイド料金を含む)。ツアー所要時間は約1時間

 
 

掲載日:2008/01/28
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。

オーストラリア・シドニーのツアー・航空券・ホテル

出発地
 
ツアー
価格の目安※期間が4〜10日程度
(東京発) 4.99万円 〜 44.50万円
(大阪発) 7.28万円 〜 85.00万円
航空券
価格の目安
(東京発) 5.38万円 〜 45.87万円
(大阪発) 5.45万円 〜 27.50万円
ホテル
価格の目安※6月のツイン1泊の料金
1.14万円 〜 4.84万円