インドネシアの海外ガイド記事「バリ好きなら一度は体験してみたい にぎやかな前夜祭&しんと静かな旧正月」


エイビーロードトップ > 海外ガイド記事 > インドネシア・バリ島・祭り・イベントのABガイド記事
 

インドネシア・バリ島・祭り・イベントのABガイド記事


行き先:
インドネシアバリ島
旅行テーマ:
祭り・イベント

バリ好きなら一度は体験してみたい にぎやかな前夜祭&しんと静かな旧正月

インドネシアのABガイド:
田尾たんぼ
ABガイド一覧

ABガイド:田尾たんぼ バリ島在住。神奈川県生まれ東京育ち。92年ジャワ島のガジャマダ大学に語学留学後、バリ島に移住。フリーペーパー「H.I.S.バリフリーク」編集長。誰もが認める犬バカ女で、美味しいもの、買い物、スパも大好き。著書に「バリ島極楽チャンプル」「バリごはん バリ島極楽チャンプル2」(共にソニー・マガジンズ)。

オゴオゴのハリボテ人形。伝説の人物が現代的なサーフィンをしているところがおもしろい
オゴオゴのハリボテ人形。伝説の人物が現代的なサーフィンをしているところがおもしろい

バリ島ならではの特別な行事「ニュピ」

バリ島にはウク歴とサカ歴という旧暦があり、バリ・ヒンドゥー教のほとんどの行事がこの暦によって決められている。西暦によるお正月などの行事は、外国人のために大型ホテルや一部のレストランで行われるだけで、一般家庭ではなにもしないのが普通だ。ところが、この旧暦で決められたお正月(ニュピ)は、前夜祭のオゴオゴ行列とともに島をあげての一大行事。ニュピは「静かに過ごすこと」がすべての人に義務づけられているので、大声を出したり、火を使ったり、仕事をしたりすることばかりか、夜に明かりをつけることや外出することさえも禁じられている。そのせいで、ニュピを含む日程での旅行はツーリストたちから敬遠されがちなのだけれど、私はあえておススメしたいと思う。

 
オゴオゴにはガムラン隊の鳴りものも参加して、にぎやかに盛り上げる
オゴオゴにはガムラン隊の鳴りものも参加して、にぎやかに盛り上げる

静かにすごすお正月と島をあげて盛り上がる前夜祭

バリは観光で食べている島。いくらこの島の人々の信仰心が厚いといっても、そこはそれ、「ま、いっか」的な熱帯気質の人たちでもあるので、大きなホテルやヴィラに泊まれば敷地内はある程度の治外法権になっている。小さな明かりもつけられるし、敷地内は自由に歩き回ることもできる。観光やショッピングなどに行かれない分、プールサイドで寝そべって本を読んだりして、日頃の疲れを取るのに最適なのんびりとした一日が過ごせるというわけだ。しかも、前夜祭のオゴオゴ行列は地元の人たちが大きなハリボテ人形をかついで練り歩くという、大きなお祭りでもある。このお祭りで大きな音を出し、みんなで大騒ぎした翌日が静かにすごすお正月というのは、除夜の鐘の音で煩悩や汚れを清め、家族で静かにすごす昔ながらの日本のお正月に通じるところがあるように思う。ただ、日本人気質とバリ人気質の差で、ここでは除夜の鐘の音がさらにパワーアップされたにぎやかな音になっているのではないだろうか。

 
こちらのチームは赤い人馬鬼?! かなりの大きさがある
こちらのチームは赤い人馬鬼?! かなりの大きさがある

まるで「ねぷた祭」?!自作のハリボテ人形を競い合う

大きなハリボテ人形をかついで練り歩くお祭りというと、青森のねぷた祭りを思い出す人も多いと思う。けれど、ねぷたは職人さんが作るのに対して、オゴオゴの場合は一般の人たちの手作り人形であるというところがスゴい。さすが手先の器用なバリ人だ。中には「う〜ん?」というものもあるけれど、全体的なレベルは高い。各バンジャール(村よりも小さな自治体)でこのハリボテ人形を用意して、オゴオゴ当日のパレードの後に順位をつける地域もある。人形のモチーフは伝説の人物やバリで信じられている悪魔などが多いが、近年はただ伝統的なものばかりでなく、サーフィンやサッカーなどの現代的な要素も取り入れられたユニークなものも多い。

 
バリでもサッカーは大人気。子どもたちの夢を乗せて、サッカー選手のハリボテ人形が夜の町を練り歩く
バリでもサッカーは大人気。子どもたちの夢を乗せて、サッカー選手のハリボテ人形が夜の町を練り歩く

子どもたちも参加して、おおいに盛り上がるオゴオゴの夜

オゴオゴ人形作りはなにもおとなたちだけのものではない。子どもの部もあって、自分たちの力作をみんなで誇らしげにかついでいる。その姿はほほえましく、思わず応援したくなってしまうほどだ。そして、おとなも子どもも心を込めて一生懸命作ったはずのこのハリボテ人形は、祭りの最後に海に流されるものと相場が決まっていた。ところが、ここ数年、やはりもったいないからか、海に流さずにそのまましばらくバンジャール所有の建物に飾られることが多くなったようだ。ニュピの後に町なかで大きなハリボテ人形を見たら、それはオゴオゴの祭りの名残。せっかくみんなが頑張って作った人形だから、記念撮影くらいして彼らの力作を日本に持ち帰ってあげたいものだ。

 
ハリボテ人形ではなく、お寺に安置されている聖獣バロンを担ぐ子どもチームも
ハリボテ人形ではなく、お寺に安置されている聖獣バロンを担ぐ子どもチームも

【関連情報】

(1)2008年のニュピ:3月7日(旧暦によって決められるので西暦では毎年変わるが、だいたい3月〜4月になるが多い)
(2)オゴオゴはニュピの前夜に行われる。交通規制があるので、歩いてホテル近くのオゴオゴを見物に行った方が無難。泊まるホテルの近くでオゴオゴが行われるかどうか、事前にホテルにチェックしてみよう。
(3)ニュピ当日は飛行機の発着も禁止されるので、この日をまたいだ日程にしなければならない。

 
 

掲載日:2007/11/27
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。

インドネシア・バリ島のツアー・航空券・ホテル

出発地
 
ツアー
価格の目安※期間が4〜23日程度
(東京発) 4.22万円 〜 60.25万円
(大阪発) 4.62万円 〜 55.00万円
航空券
価格の目安
(東京発) 4.50万円 〜 34.50万円
(大阪発) 4.28万円 〜 14.00万円
ホテル
価格の目安※10月のツイン1泊の料金
0.32万円 〜 5.98万円