イタリア・ローマ・遺跡のABガイド記事
- 行き先:
- イタリア/ローマ
- 旅行テーマ:
- 遺跡
オペラ&バレエも公演される、ローマ遺跡「大衆浴場・カラカラ」
- イタリアのABガイド:
- 山盛菜々子
イタリア在住。外国人記者クラブ所属。日本ではブルームバーグ、スカイイタリアのアジア特派員として生放送に出演。政治家、実業家、俳優、デザイナーなど、多数の著名人と対談。2006年4月に、フリーの記者として独立。ファッション、紀行、デザインの取材に関わることが多いが、文化、政治経済、エンターテイメントなど、ジャンルを問わずに幅広く活躍中。
ローマ最大規模のスパ
カラカラ浴場は、ローマ帝国時代(212−217年)に建設された、大衆浴場である。カラカラという名前は、当時のカラカラ帝に由来する。1500人以上が入浴できたという当時最大規模の浴場は、最古の水道のひとつであるアクア・マルチャが利用された。周壁を含めたエリアのサイズは、337m x328m、浴槽だけでも220m x114mと、本当に巨大だ。
水こそはカラカラなのだが、今でもきれいに残されているローマ時代の遺跡の一つである。修復作業を繰り返し、6世紀には浴場としての使用が停止し、16世紀になって本格的発掘作業が行われた。
ローマ時代にサウナ!?
「昔の人は、賢い」と言うが、カラカラ浴場は、ローマ人たちの知恵が結成してできた場所の一つである。一角に柱廊をめぐらして長椅子を備えた屋外の建築物の中には、エセドラと呼ばれる段々の浴槽があり、8万リットルもの水を貯水できる。4つの扉を通って浴槽エリアに行くことができ、扉に続いている四角いスペースは、脱衣所として使われていたようだ。斜めの小さな入り口がついている長方形の部屋は、お湯の熱を逃がさないような工夫がされており、サウナとして使われていた。その他、様々な工夫によって、各浴槽の水は、温度調節がなされていた。ローマ時代の典型的な公共浴場は、だいたい3つの浴槽があり、熱め、ぬるめ、冷たい水のの浴槽に分かれており、カラカラも例外ではない。
レジャー施設だった遺跡を散歩しよう
カラカラを歩いてみると、遺跡が本当にきれいに残されており、ローマ人たちは、温泉につかりながら日々の疲れをいやしていた様子が目に浮かぶ。カラカラは、彼らにとって、公共浴場だけでなく、レジャー施設であった。実際に、今でも図書館跡やジムなどのスポーツ施設跡が残されており、この遺跡も目にすることができる。現在では、野外コンサートやオペラなどのイベント広場として利用されている。最近死去したオペラの巨匠ルチアーノ・パヴァロッティが、プラシド・ドミンゴとホセ・カレーラスと共に、3大テノールのコンサートを行ったのもここである。夏には、野外オペラとバレエが毎年開催されるので、季節が近づいたらまたご紹介しよう。
【関連情報】
住所:Viale delle Terme di Caracalla 52
電話:+39-06-39967700
営業時間:09:00〜日没1時間前まで
定休日:12月25日、1月1日
掲載日:2007/11/05
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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