韓国・ソウル・映画のあの場所のABガイド記事
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ソウル・記者村――2007年内に姿を消す「ロケ地の宝庫」
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- 大塚ばつ丸
大阪在住。欧米旅行も可能な日数が取れる夏休み、冬休みなどの時期は別として、一日の有給休暇を取るだけで行ける場所として回数を重ねるようになったのが韓国。趣味の旅行、映画、写真が結びついて、ロケ地を訪ねるホームページ「ばつ丸のロケ地を旅する」を始める。
記者村(キチャチョン)
韓国ソウル市内に「記者村」と呼ばれる一角がある。記者村(キチャチョン)というのはソウル市の北部、恩平区にある住宅街の通称で、1960年代の終わり頃、住宅事情の悪かった新聞記者のために当時の朴大統領が家を建てたことからその名が付いた。
街の変化
記者村の古く落ち着いた雰囲気を求めて多くの映画、ドラマの撮影隊が訪れ、ここはロケ地の宝庫となった。しかし、人口の一極集中化が激しく、住宅需要が大きいソウルでは、記者村のある地下鉄3号線クパバル駅エリアに大規模な高層マンション群からなる「ウンピョン・ニュータウン」が建設されることになり、すでに駅の周辺は店や家が全て取り壊されて更地になっている。その工事はまだ記者村にまでは及んでいないものの、もう住人が転出してしまった空き家も目立ち、門や塀には撤去作業に向けての整理番号が書かれている。
記者村で生まれた作品
この記者村でどんな映画やドラマが撮影されているのだろうか。たとえば映画「ふたつの恋と砂時計」で駆け出し放送作家のヒロイン、ハ・ジウォンが下宿する家があり、そのとなりはテレビ・ドラマ「オンリー・ユー」に登場した自然石で作られた塀が印象的な家。そして映画「青春漫画」でクォン・サンウの実家として使われた家、そして義足になった彼が恋人の家へ心もとない足どりで歩いていくシーンもここで撮影された。またコリアン・ビューティの代表とされる女優コ・ソヨンの最も新しい映画「お姉さんが行く」(日本未公開)ではヒロインの実家という設定で写る大きな家も記者村の中にある。
数々の撮影地に
一度記者村を訪ねてみると、映画のほかにもCMやポスターの撮影地としてよく使われているのに気づく。ニュータウン計画が発表され、記者村の取り壊しが決まってからはこの風景を惜しむ声が高まり、記者村のたたずまいを記録しておこうというアマチュア・カメラマンの姿もよく見られるようになった。
失われてしまう前に、ぜひ行こう!
記者村のランドマーク、キチャチョン教会の奥に広がる住宅街の取り壊しは年内に完了するものと思われる。
古いながらも都会の洗練された雰囲気を合わせ持つ記者村は、2007年いっぱいでもう姿を消してしまう。その前にぜひ、訪れてほしい。
掲載日:2007/09/14
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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