イタリア・フィレンツェ・世界遺産のABガイド記事
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目も眩む美しさ!世界遺産フィレンツェの街並は完璧すぎて言葉にならない
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フィレンツェ在住。ライター&コーディネーター。端午の節句生まれ。鯉幟を吊るす竹のように常に真っ直ぐに生きたいと願う極楽とんぼ。趣味・興味は多方面に渡るが、なによりも“食べて飲んで湯に浸かる”の3拍子をこよなく愛する。著書『蝦(エビ)で釣られたイタリア』(東洋出版)は涙と笑いの体験記。
真に美しいものは永遠に美しい
その光景はあまりにも美しくて、私は言葉を失ってしまった。感動のせんりつが全身を走るのを感じて、ただただ“うわぁぁぁ”という声だけが口から漏れ続けた。眼の前に広がるフィレンツェの街は赤褐色に輝く完璧な一幅の絵と化して、これほどの傑作はこの先どんな天才画家にも真似することはできないだろうと信じられた瞬間だった。あれから8年が経ったけれど、初めてこの場所に立ったときに感極まって目が潤んだことははっきりと覚えている。そして今でもここに来るたびにその感動はよみがえって、永遠に消え去ることはないだろう。
一幅の絵に描かれた街並み
ここ、とは、フィレンツェの南東の高台に位置するミケランジェロ広場。偉大な彫刻家ミケランジェロのダヴィデ像の巨大なレプリカが置かれ、私たちと一緒に街を見下ろしている。手前を歴史の重みさえ感じるほどにアルノ川がゆったりと東から西に流れて、その中ほどには第二次世界大戦中さえ唯一破壊されることなく守られたフィレンツェ最古の橋、ポンテ・ヴェッキオが風情を添えている。川の向こう中央には、街のシンボルである花の大聖堂ドォーモが、街の秩序を見届けるかのように威厳を保ってどっしりとたたずんでいる。
徒歩で上れば喜びも倍増
広場へは、駅前から12、13番のバスで20分ほど。徒歩でも上れる。サン・ニコロ門から始まる急な勾配の坂道と無限にみえる階段は難関だけれど、街の中心からわずか30分で到着できる。階段の途中から壁越しに覗く町並みも情緒があるし、残念ながら季節が過ぎてしまったバラ園(シーズンは4−5月)の緑の中で休憩してもいい。園内の一角にはなんと、フィレンツェ−京都間の姉妹都市を記念して京都東山の高台寺が寄贈した“SHORAI(松籟)”と名付けられた日本庭園があるのだ。この美しい町を身近に感じられるのも嬉しい。
滅ぶことの許されない美妙な世界文化遺産の街
フィレンツェは中世ルネッサンスの発祥地で、世界文化遺産に登録されている。今もなおその香りが街なかに充満していて、500年という歳月がここではなんてゆっくり過ぎたのだろうと思ってしまう。街に足を踏み入れると、自分が居るはずもなかった中世にタイムトリップしたような“ぽわーん”とした妙な感覚に陥り、それでいてこの美しさの信号は体全体で受信するという感受性が研ぎ澄まされるような気分にもなる。どんな性能のいいカメラでも映し出すことのできないフィレンツェの街の美を、是非自分の瞳に写してほしい。
掲載日:2007/06/19
※上記は記事掲載時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。
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